2025.10.24

古巣ミルウォーキーへ凱旋したミドルトン「勝てていたら、ほぼ完璧な夜だったけど…」

開幕戦でヤニス(左)とも対戦したミドルトン(右)[写真]=Getty Images
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「勝てていたら、ほぼ完璧な夜だったね。でも、この街や球団から評価され、感謝されることは、僕にとってとても大切なことだった」

 そう語ったのは、ワシントン・ウィザーズクリス・ミドルトン。10月23日(現地時間22日)に臨んだミルウォーキー・バックスとのレギュラーシーズン開幕戦で、34歳のフォワードはチームトップの23得点に6リバウンド3アシストと活躍。

 試合はヤニス・アデトクンボが26分45秒の出場ながら37得点14リバウンド5アシストと猛威を振るい、バックスがホームのファイサーブ・フォーラムで一度もリードを譲らずに133-120で快勝した。

 ただ、ミドルトンにとって、バックスは昨シーズン途中まで約12シーズン在籍し、2021年にはNBAチャンピオンになった古巣。この試合のチケットは完売し、1万7341人が詰めかけたアリーナでは試合を通して歓迎され、第1クォーター途中のタイムアウト時にはトリビュートビデオも流れただけに、特別な瞬間になったことは間違いない。

「ロード(アウェー)でスタンディングオベーションを受けることなんて滅多にない。だからこそ、彼らへ自分が感謝していることを伝えたかったんだ。あまり多くのことを話したり、行動を起こしたりするタイプじゃないけど、それでも本当に大きな意味があった。どこにいようと、スタンディングオベーションされるのは、どんな選手にとっても夢のようなことなんだ」(ミドルトン)

 2021年にリーグ制覇を成し遂げたバックスで、ミドルトンはアデトクンボ、ドリュー・ホリデー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)と“ビッグ3”を形成。勝負所ではアデトクンボとの2メンゲームから貴重な追加点を挙げ、クラッチショットを何度も沈めた。

 バックスではアデトクンボが多くの部門でフランチャイズ史上最多記録を保持している。それでも、ミドルトンはレギュラーシーズン通算1万2586得点と2990アシストで球団歴代3位、870スティールは同5位、3ポイント成功数1382本では同1位に立っていて、出場735試合と2万3039分でもアデトクンボに次ぐ2位と、素晴らしい実績を残してきただけに、これから先も、ミドルトンはバックスという球団における功労者として記憶されるはずだ。

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