2026.10.26
NBA2026-27シーズンが、日本時間の10月21日(現地時間20日)にいよいよ開幕した。NBAと11年間に及ぶ大型の放映権契約を結ぶAmazonのPrime Videoが手掛ける『NBA on Prime』の中継も、好評だった初年度を終えて注目の2シーズン目がスタート。今回は2年目となる開幕直前企画として、同サービスの国際スポーツ部門を統括するアレックス・グリーン氏にインタビューを実施。初年度の成果や手応え、そしてさらに進化を遂げる今シーズンのアップデートや今後の展望を聞いた。
取材日=10月19日
取材=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
――NBA中継の初年度となったシーズンを振り返り、主な成果や手応えをどのように総括されていますか?
グリーン 最初のシーズンには非常に満足しています。アメリカ国外での視聴者数は前年比で28パーセント増加しました。特にアジア太平洋地域では、これをやや上回る素晴らしい数値を記録しています。日本のファンの皆さまがNBAに対して情熱的であることは知っていましたが、私たちの予想を遥かに上回る反響でした。
また、Prime Videoを通じて提供された「NBA League Pass」の国際的なパフォーマンスも大きく伸び、初年度の加入者数は前年比で72パーセント増となりました。今回のグローバルパートナーシップは、その規模と複雑さにおいて極めてユニークなものです。カルバーシティにあるスタジオでの番組制作と、世界各地でのローカライズされた制作を組み合わせるアプローチを採用していますが、初年度の成果には非常に満足しています。
――1年目の成功を踏まえ、2年目を迎える今シーズンはどのような新しい取り組みや改善を行っていくのでしょうか。
グリーン 現在は、1年目で成果が出た部分をさらに磨き上げることに集中しています。スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)やダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)といった世界的に知られるレジェンドたちが出演するアメリカのスタジオ番組と、日本をはじめとする主要地域の現地スタジオや日本語実況・解説を組み合わせるアプローチは、非常に好評でした。1年目で多くのことを学んだので、今シーズンもその連携をさらに進化させていきます。
また、新たな試みとして、AmazonのAIを活用したPrime 360ハイライト技術や、Yahoo Sportsとの連携によるパーソナライズされたファンタジーバスケットボールなど、臨場感あふれる革新的な放送機能も提供されます。SNSなどで動画をご覧になった方もいるかもしれませんが、非常に魅力的な映像表現となっています。すべての試合や地域で最初から利用できるわけではありませんが、私たちが中継のイノベーションにどのように取り組んでいるかを示す素晴らしい一例です。
――レジェンド陣の出演や最新設備を備えたスタジオなど、どのような番組の雰囲気や視聴体験を目指していますか?
グリーン アメリカのスタジオが持つ本場の空気感や文化、そして世界的な解説陣による深い分析を提供することが根幹にあります。そこに加えて、世界15言語で配信を行っているように、各主要地域に合わせたローカライズを重ねています。LEDコートを備えたスタジオでは、プレーの意図や戦術を視覚的にわかりやすく解説することができます。コアなファンだけでなく、時々NBAを楽しむライトファンにとっても、試合の面白さが直感的に伝わる親しみやすい番組作りを目指しています。
――従来のテレビ放送と比較して、動画配信サービスだからこそ提供できるユニークな視聴体験について教えてください。
グリーン AmazonのDNAには常にテクノロジーとイノベーションが組み込まれています。NBAとの取り組みはまだ始まったばかりであり、テクノロジーを活用して年々視聴体験を進化させていく大きな可能性があります。すでに導入されている具体例をいくつかご紹介します。
まず、AIを活用した「Rapid Recap(ラピッド・リキャップ)」機能です。試合の途中から視聴を始めたファンでも、AIが自動生成したハイライト動画を通じて、それまでの名シーンや試合の展開を即座に把握することができます。また、ワンクリックで選手スタッツを表示できる機能や、複数の試合を同一画面で同時にチェックできる「Multi-View(マルチビュー)」機能も提供しています。これらは私たちがもたらしたイノベーションのほんの一例に過ぎず、今後もさらなる進化を届けていきたいと考えています。
――ありがとうございました!
グリーン ありがとうございました。今シーズンもNBA on Primeをお楽しみください。

アレックス・グリーン氏にインタビュー [写真]=バスケットボールキング
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