2024.03.22

Gリーグ・イグナイトが今季限りで終了…クミンガやヘンダーソンら有望選手を輩出

活動終了が発表されたGリーグ・イグナイト(右/写真は2022年10月のもの)[写真] = Getty Images
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 NBAの下部組織Gリーグは3月22日(現地時間21日、日付は以下同)、リーグが運営するチームである「NBA Gリーグ・イグナイト(以下“イグナイト”)」の活動を今季限りで終了することを発表した。

 イグナイトは、将来が期待されるトップクラスの若手選手を育成する目的で2020年4月に創設。主に高校生の有望な選手が大学進学に代わるオプションとして、Gリーグでプレーすることで報酬や広告収入を得ながらNBAドラフトに向け準備を進め、プロアスリートとしてのライフスキルを身につけることに集中するプログラムとして機能した。

 発足以降の3シーズンを通して、イグナイトは10人のNBAドラフト指名選手を輩出し、そのうち4人はトップ10位以内での指名を受けている。現在NBAで活躍しているイグナイト出身の選手として、ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ/2021年ドラフト2位)、スクート・ヘンダーソン(ポートランド・トレイルブレイザーズ/2023年ドラフト3位)、ジョナサン・クミンガ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/2021年ドラフト7位)らが挙げられる。

 現地メディア「ESPN」によれば、Gリーグは「NCAAのNILポリシーの解禁(名前、画像、肖像に関する制度/学生アスリートが自身の名前や肖像権を利用してスポンサー契約を結び収入を得ることが2021年7月に承認された)や大学編入条項など、バスケットボール界における状況の変化」をイグナイト終了の主な理由と説明している。イグナイト発足前と異なりNCAAの選手が収入を得られるようになったため、高卒選手はイグナイトへの参加動機が低減しており、そういった状況を踏まえて今回の終了に踏み切った。

 Gリーグのシャリーフ・アブドゥル・ラヒーム会長は「4年前にバスケットボール界に不足していたものを埋めるべくイグナイトを立ち上げ、エコシステムに貢献できたことを誇りに思う」とコメントし、次のように続けた。

「青少年や大学のバスケットボール界における環境が変化している中で、今がこの一歩を踏み出す絶好のタイミングだ。GMやヘッドコーチ、スタッフ、そしてイグナイトのユニフォームを着てくれた選手全員に心から感謝する。Gリーグはこれまで通り、NBAでもトップレベルになりうる才能を育成し、選手たちのNBAへの夢を実現できるようサポートすることにコミットし続ける」

 イグナイトは29日のオンタリオ・クリッパーズ戦が最後の試合となる。

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