2018.04.29
4月22日(現地時間21日)、オクラホマシティ・サンダー(1勝)とユタ・ジャズ(1勝)のシリーズ第3戦が、ジャズのホーム、ビビント・スマート・ホーム・アリーナで行われた。
序盤にゲームの主導権を握ったのはホームのジャズ。ドノバン・ミッチェルやルディ・ゴベア、ジョー・イングルズにリッキー・ルビオが得点し、第1クォーター残り6分20秒にデリック・フェイバーズのアリウープが決まり、18-10と8点をリード。
サンダーも徐々に得点を重ね、同クォーター残り4分12秒でパトリック・パターソンの3ポイントシュートが決まり、20-20の同点に追いつくと、パターソンがもう1本長距離砲をさく裂し、一気にリードを奪う。その後もラッセル・ウェストブルックやレイモンド・フェルトンが加点し、このクォーターを30-22で終える。
第2クォーターに入っても、サンダーのペースは続き、このクォーター途中には2ケタリードを奪う。しかしジャズがしぶとくサンダーに詰め寄り、このクォーター残り3分6秒にルビオの3ポイントシュートでとうとう逆転(50-49)すると、そのままリードを保ち、58-53の5点リードで試合を折り返す。
第3クォーター。サンダーはウェストブルックやコーリー・ブリュワーの得点で点差を縮めていき、残り9分57秒でカーメロ・アンソニーの3ポイントシュートで逆転(63-60)する。
すると今度はジャズのショットがサンダーに襲い掛かった。ミッチェルの3ポイントシュートで追いつくと、ゴベア、フェイバーズらが加点。ジャズが再びリードを広げていき、ルビオがブザービーターで3ポイントシュートを突き刺したことで、89-75の14点リードを得た。
最終クォーター序盤。サンダーは残り9分8秒にポール・ジョージのショットで7点差(86-93)としたもの、イングルズが2本の3ポイントシュートを含む8連続得点を奪うなど13-0の猛攻で勝負あり。最終スコア115-102でジャズが勝利し、シリーズ戦績を2勝1敗とした。
ジャズではルビオが26得点11リバウンド10アシストのトリプルダブルを達成。攻防両面でチームをけん引し、勝利の立て役者となった。また、ミッチェルが22得点11リバウンド、イングルズが21得点4アシスト、ゴベアが18得点12リバウンド、フェイバーズが11得点5リバウンドを記録。
『ESPN Stats & Info』によると、ジャズの選手がプレーオフでトリプルダブルをマークしたのは史上3人目。ルビオは1984年のリッキー・グリーン(元ジャズほか)、2001年のジョン・ストックトン(元ジャズ)以来の快挙を成し遂げ、チームに貴重な2勝目をもたらした。
一方、サンダーではジョージが23得点、ウェストブルックが14得点11リバウンド9アシスト、カーメロが14得点3スティール、フェルトンがベンチから14得点をマークしたものの、これでシリーズ2連敗。
この日はジャズにリバウンドで圧倒(33-48)され、フリースローを27本も与えてしまった。ファウルトラブルに苦しんだスティーブン・アダムズは、8得点2リバウンドしか挙げることができなかった。
試合後、ルビオは現地メディア『AP』に対して、「10点差をつけられたことで、僕はメンタリティーを切り替えた。よりアグレッシブに、ショットを決めることができるようにトライしたんだ。そしたら連続得点のランができて、ショットも決めることができた。とても良かった」。
NBA史上屈指の名司令塔であるストックトン以来の快挙と知ったルビオは、「僕の名前が彼に続くことになるだなんて光栄だ。僕は彼のことをものすごく尊敬しているんだ」とコメント。
一方、ポイントガードのルビオに、自身の専売特許でもあるトリプルダブルを許したウェストブルック。第4戦で抑えることができるのかと聞かれ、「約束する」と語り、悔しさをにじませていた。
シリーズ第4戦は24日(同23日)。このままジャズが勝利すれば、3連勝で一気に王手をかけることとなる。はたして、サンダーは抜群のチームケミストリーを奏でるチームを打ち破ることができるのか。第4戦はシリーズの明暗を分ける重要なゲームになりそうだ。
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