2018.05.24

難攻不落のホームに戻ったセルティックスがキャブスを下し、ファイナル進出に王手!

チームトップの24得点を挙げて勝利に大きく貢献したテイタム[写真]=Getty Images
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強力ディフェンスが復活したセルティックス

 5月24日(現地時間23日)、ボストン・セルティックス(2勝)とクリーブランド・キャバリアーズ(2勝)によるイースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦が、セルティックスのホーム、TDガーデンで行われた。

 ホームに戻ったセルティックスは、このシリーズで初となるスターター変更。マーカス・モリスの代わりにアーロン・ベインズを投入し、アル・ホーフォードとのコンビでインサイドを厚くしてこの試合に臨んだ。

 第1クォーター序盤。そのベインズがジョージ・ヒルのショットをブロックし、直後のオフェンスではオフェンシブ・リバウンドを奪って得点するなど、スターター変更が奏功。

 セルティックスはテリー・ロジアーやジェイソン・テイタム、ホーフォードらのショットで徐々にリードしていく。対するキャブスはレブロンの3ポインター、そしてケビン・ラブが2本連続で3ポイントシュートを決め、トリスタン・トンプソンのフリースローが1本決まって3点をリード。

 するとセルティックスは、ホーフォードとテイタム、ベインズのスコアで7-0のランを見せて一気に逆転。レブロン・ジェームズの3ポイントプレーをはさみ、マーカス・スマートやモリス、ジェイレン・ブラウンの長距離砲がさく裂し、2ケタリードを得ると、テイタムとブラウンが加点し、32-19でこのクォーターを終える。

 第2クォーター。セルティックスはベインズとブラウンの得点で36-19と、17点差をつけるも、キャブスはカイル・コーバー、ラリー・ナンスJr.、ジョーダン・クラークソンがショットを決めて食い下がり、残り9分11秒には8点差(28-36)まで詰め寄った。

鬼気迫る形相でリバウンドを奪ったホーフォードは、ゲームハイの12本を奪取[写真]=Getty Images

 しかし、セルティックスの激しいプレッシャー・ディフェンスの前にキャブスのオフェンスが沈黙。4分以上もスコアレスに陥ってしまい、その間にセルティックスが得点を伸ばし、両チームの差は広がっていく。前半終盤にヒルとレブロンが加点するも、セルティックスが53-42と、11点リードを奪って試合を折り返す。

 第3クォーター。キャブスは序盤に、2度もレブロンのショットで9点差まで追い上げたものの、そこからセルティックスに何度も追加点を許してしまい、主導権を奪うことができず。このクォーターを終えて76-60と、セルティックスはリードを16点へと広げる。

 キャブスは第4クォーター、コーバーとジェフ・グリーンによる3ポイント攻勢などで残り7分50秒に12点差まで詰め寄る反撃を見せる。セルティックスがタイムアウトを要求し、立て直しを図るも、両チームがミスショットやターンオーバーを犯し、約2分間、スコアレスの展開に。

 そこで得点を稼いだのはセルティックスだった。ホーフォードのダンクにロジアーのプルアップ・ジャンパー、残り3分53秒にはホーフォードが3ポインターを突き刺し、90-73と17点リードを奪うと、キャブスはレブロンをベンチに下げ、事実上の敗北宣言。最終スコア96-83でセルティックスがシリーズ3勝目を手にし、2010年以来初となるNBAファイナル進出へ王手をかけた。

新人とは思えない冷静沈着さでショットを沈めていったテイタム[写真]=Getty Images

8年連続ファイナル進出に赤信号が点滅し始めたレブロン

 セルティックスではテイタムが24得点7リバウンド4アシスト4スティール2ブロック、ブラウンが17得点、ホーフォードが15得点12リバウンド。ベインズも6得点7リバウンド3ブロックを奪い、スターター起用に応えてみせた。

 ベンチからはスマートが13得点4リバウンド4アシスト、モリスが13得点6リバウンドをマークし、勝利に貢献。セルティックスはこのプレーオフで、ホーム戦績を10戦無敗へと更新している。

 一方のキャブスは、レブロンがゲームハイとなる26得点に10リバウンド5アシスト、ラブが14得点7リバウンド2スティールを残すも、2ケタ得点はこの2選手のみ。ホームでは好調だったスミスやヒル、コーバーらは8得点以下に抑え込まれ、トンプソンも1得点6リバウンドに終わった。

 フィールドゴール成功率は36.5パーセントのセルティックスに対し、キャブスは41.9パーセントで上回ったものの、生命線となる3ポイントシュート成功率は26.5パーセントと不発。

 フリースロー成功率では63.2パーセントと乱調だったキャブスに対して、セルティックスは91.3パーセントを記録。着実に決め切ったことが勝利の要因の1つとなったと言えるだろう。

 セルティックスでチームトップの24得点を挙げた新人テイタムは、プレーオフ通算312得点。ルーキーがプレーオフでマークした得点では、歴代4位にまで浮上。1位のルー・アルシンダー(カリーム・アブドゥル・ジャバーの旧名/当時ミルウォーキー・バックス)の記録まで、40点に迫った。

 試合後の会見で「僕はビッグゲームにおける大事な場面でも、楽しんでプレーしているだけ。僕はその瞬間が最も楽しいと思ってる」とテイタム。「僕らはあと1勝でファイナルにたどり着くことができる。プレーオフというのは、選手のベストを引き出してくれるんだ」と続けた。

 「(テイタムに)限界なんてないんじゃないかな。彼は今後ますます良くなっていくと思う。僕のワークアウトのパートナーだから、今後の彼、そして自分自身にも期待しているよ」とブラウンも称賛。

 この試合、レブロンはスミスやヒル、コーバーが封じられ、孤軍奮闘のような形が続いたことで、疲労が蓄積しているようにも見えた。この試合に敗れたことで、自身としては8年連続のファイナル進出に赤信号が点滅している状況となってしまった。だがレブロンは決してあきらめたりはしない。

 「俺たちは第7戦へと持ち込むことができる機会があることを楽しみにしている。もう一度ここに戻ってゲームするかどうかは、俺たち次第さ」と語り、リベンジを狙う。

 セルティックス王手で迎える第6戦は、26日(同25日)に行われる。ここまで両チームがホームゲームを制する“内弁慶シリーズ”は、キャブスのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナでも同じ現象が起こるのだろうか。シリーズ敗退の窮地に陥ったキャブスがどんな体制でセルティックスを迎え撃つのか。セルティックスとしては、苦手とするアウェーでも勝利したいだけに、第6戦は序盤から死闘が繰り広げられるに違いない。

追い込まれたキャブス。第6戦を制し、再びTDガーデンに戻ることはできるのか?[写真]=Getty Images