2018.05.25

今日は何の日? 14年前、テイショーン・プリンスが超絶ブロックでピストンズを救出!

当時のプリンスはキャリア2シーズン目。先発SFの座をつかんだ最初のシーズンだった[写真]=Getty Images
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シリーズの流れを大きく変えたプリンスのブロック

 今からちょうど14年前、2004年5月25日(現地時間24日)、イースタン・カンファレンス・ファイナルで、ビッグプレーが生まれた。

 この年のイースト決勝に進出したのは、03-04シーズンにリーグトップの61勝21敗を残したインディアナ・ペイサーズと、イースト2位の54勝28敗を挙げたデトロイト・ピストンズ。

 シリーズ初戦。ロースコアながら試合時間残り31.7秒にレジー・ミラー(元ペイサーズ)が決勝弾となる3ポインターを沈めてペイサーズが78-74で先勝すると、第2戦でもペイサーズ優勢で試合が進んでいった。

 だが徐々にリズムをつかんだピストンズが第4クォーター中盤に逆転。残り1分38秒にリチャード・ハミルトン(元ピストンズほか)がフリースロー2本を決めて69-63と、ピストンズが6点をリードする。

 するとペイサーズは、ピストンズがターンオーバーとミスショットで無得点になる中、ミラーがフリースローを4本決めて2点差まで追い上げる。

 残り29.9秒にラシード・ウォーレスがショットをミスするも、チャウンシー・ビラップス(共に元ピストンズほか)がオフェンシブ・リバウンドを奪ったのだが、ジャマール・ティンズリー(元ペイサーズほか)にボールを奪われ、ティンズリーが先陣を切って走るミラーへボールを託すと、ほぼノーマークと思われた状況でレイアップを放った——。

 決まれば土壇場で同点。ホームのペイサーズとしては、シリーズ2連勝を挙げる最大のチャンスだった。

 しかし、左方向からひと際長い腕がミラーに襲い掛かる。テイショーン・プリンス(元ピストンズほか)である。プリンスはミラーのレイアップを絶妙なタイミングで弾き飛ばし、見事なチェイスダウン・ブロック。会場にいたペイサーズファンは一瞬「何が起こったんだ?」と戸惑うほどの衝撃だったに違いない。

ミラーのレイアップを見事にシャットアウトし、ピストンズに貴重な勝利をもたらしたプリンス[写真]=Getty Images

 その後リバウンドを奪ったハミルトンがティンズリーのファウルで得たフリースローを2投とも確実に沈め、ピストンズが最終スコア72-67でシリーズ初勝利。

 ピストンズは翌第3戦にも勝利し、シリーズの主導権を握る。第4戦こそ敗れるも、続く第5、6戦はペイサーズをわずか65得点に抑える強固なディフェンスでシリーズを4勝2敗で制し、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルでもロックダウン・ディフェンスを駆使して4勝1敗で勝利。1990年以来、フランチャイズ史上3度目のチャンピオンに輝いた。

 当時キャリア2シーズン目のプリンスは、先発スモールフォワードに定着し、ファイナルでもコービー・ブライアント(元レイカーズ)を相手に自慢の長い腕を存分に駆使し、フォロースルーを妨害。シリーズ全体のフィールドゴール成功率をわずか38.1パーセントに抑え込み、ピストンズ優勝に大きく貢献したのだった。

ファイナルでは平均10.0得点6.8リバウンド1.8スティールをマークしたプリンス[写真]=Getty Images

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