2018.07.15

ウルブズ躍進の立て役者ジミー・バトラーがウルブズからの延長契約を拒否

今季終了後に制限なしFAになることが予想されるバトラー[写真]=Getty Images
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来夏に照準を合わせるバトラーの真の狙いはカイリーとプレーすることか?

 7月14日(現地時間13日)、リーグの情報筋が『ESPN』に伝えたところによると、ミネソタ・ティンバーウルブズジミー・バトラーが、チーム側からの延長契約のオファーを断ったという。

 『ESPN』によると、ウルブズがバトラーに提示した金額は、4年約1億ドル。今季終了後(19年夏)、バトラーはプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持っている。

持ち前のタフなディフェンスと平均20得点を奪える得点力を兼備するバトラー[写真]=Getty Images

 ウルブズのオーナー、グレン・テイラーは、『ESPN』のラジオ番組内で、こう明かしていた。

 「我々は彼(バトラー)に対して延長契約をオファーした。すると彼のチームは、我々に対してとても感謝していると話したが、延長契約を断られてしまった」。

 バトラーのチームはテイラーオーナーに対して、こう返してきたという。

 「チーム側には非常に感謝している。ただ、我々としては来年(の夏)まで待つことで、より良い契約を結ぶことができるかもしれないと考えている」。

 昨年シカゴ・ブルズとのトレードでウルブズ入りしたバトラーは、膝の負傷などにより23試合を欠場したものの、59試合に出場し、平均36.7分22.2得点5.3リバウンド4.9アシスト2.0スティールをマーク。攻防両面でウルブズのリーダーとなり、2004年を最後に遠ざかっていたプレーオフに進出する立て役者となった。

 オーナーのテイラーはこう続けていた。

 「昨季の我々は、本当に良いプレーを見せていたし、とても競争的だった。私はジミーがほかのスタープレーヤーたちと同様に、このチームでプレーしたいことだろうと思っており、(チームには)さらに成長できるポテンシャルがあると捉えている」。

 一部の現地メディアではバトラーがカール・アンソニー・タウンズアンドリュー・ウィギンズというヤングコアとの折り合いが悪いという報道があったものの、バトラー側はこれを否定している。そのため、チーム側に不満を持っているわけではなさそうだ。

 ただし、今月上旬にバトラーは、仲の良いカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)と「いつか一緒にイーストでプレーしたい」と語っていたため、チームメートになることを目論んでいるのかもしれない。

 というのも、奇遇なことにカイリーも今季終了後にプレーヤーオプションを破棄すれば制限なしFAになることができる。そのため、来夏のバトラーには、自身が望む高額契約と、カイリーと共にプレーするチャンスがある。

 今季途中でウルブズが再契約できないと判断してバトラーをトレードする可能性は低いだろう。今季のウルブズがどこまで勝ち上がることができるか。これが最もバトラーの今後の去就を左右するポイントになると言っていいだろう。

バトラー(右)が一緒にプレーしたいと公言したカイリー(左)も今季終了後に制限なしFAになることができるが、はたして…[写真]=Getty Images

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