2018.08.25
デンバー・ナゲッツとのレギュラーシーズン最終戦に競り勝ち、2004年以来初となるプレーオフ出場を果たしたミネソタ・ティンバーウルブズ。ヒューストン・ロケッツとの1回戦では1勝4敗で敗退したものの、今季は成功と呼べるシーズンを送った。
昨夏ウルブズは、ジミー・バトラーをトレードで獲得したのを皮切りに、ジェフ・ティーグ、タージ・ギブソン、ジャマール・クロフォードら新戦力を獲得し、攻撃的なチームへと進化。カール・アンソニー・タウンズとアンドリュー・ウィギンズらの活躍もあり、今季は47勝35敗を記録した。
現地メディア『ESPN』によると、ウルブズは現在、バトラーの延長契約を模索しているという。バトラーの契約は19-20シーズンまでだが、来季終了後にプレーヤーオプションを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることができる。
今季のバトラーは膝の負傷により59試合の出場にとどまったが、チームトップの平均22.2得点に加え、5.3リバウンド4.9アシスト2.0スティールをマークし、攻防両面でチームをけん引。ウルブズ躍進に最も貢献した選手と言っていいだろう。
シカゴ・ブルズ時代の恩師で、現在はウルブズの指揮官を務めるトム・シボドーは、『KFAN』のインタビューでこのように語っていた。
「ジミーがこのチームに与えたインパクトは計り知れない。彼がプレーした試合で、我々はウエスタン・カンファレンスのチーム相手に29勝9敗だったと信じている。私は、ジミーがアンドリューとカールにもすばらしいインパクトを与えてくれたと思っている。ジミーにとって、最も重要なスタッツは勝利数だ。我々は(昨季の)31勝から47勝までジャンプアップしたんだ」。
バトラーの働きぶりは、今季オールスター、オールNBAサードチーム、オールディフェンシブセカンドチームにそれぞれ選出されていることからも明白。28歳のバトラーは、現在ウルブズの最重要選手と言っても過言ではない。
ただし、バトラーとの延長契約をするにあたり、『ESPN』ではウィギンズとゴーギー・ジェンのサラリー削減がマストになると指摘。ウィギンズとは昨秋に延長契約したばかりで、ジェンの契約は20-21シーズンまで残っている。
ウィギンズはチーム内における役割に対して不満を持っていると伝えられており、魅力的な取引先が見つかれば、トレードされるかもしれないが、ジェンの場合は別だろう。昨季まで2シーズン連続で平均2ケタ得点を残していたが、今季はギブソン加入とネマニャ・ビエリツァの台頭でプレータイムが激減してしまい、平均16.9分5.9得点4.6リバウンドとダウン。
211センチのジェンは、バックアップのビッグマンとしては悪くないものの、来季以降、1,500万ドル以上の年俸を3シーズンも支払うことから、引き取り手が見つかるかは微妙だろう。
来季は今季以上の結果を求めているウルブズ。今夏はさらなる飛躍をすべく、数々の決断を下すことになりそうだ。
2018.08.25
2018.08.06
2018.07.15
2018.04.24
2018.04.22
2018.04.17