2018.10.16
オールラウンドかつ献身的なプレーで、ドレイモンド・グリーンはゴールデンステート・ウォリアーズの2連覇に大きく貢献した。グリーンはスピーディーなガードから屈強なビッグマンまで抑え込むディフェンス力を誇り、オフェンスでも司令塔役からドライブ、3ポイントシュートまでこなす万能型選手だ。
あふれんばかりの情熱が裏目に出てテクニカルファウルやフレグラントファウルを宣告されることもあるが、ウォリアーズの“ヴォーカルリーダー”としても貴重な存在で、劣勢時にチームを鼓舞することも多々ある。
来季、ウォリアーズは3連覇を目指すこととなるのだが、今夏の戦力補強に対してグリーンの母親(@BabersGreen)がこんなツイートをしていた。
「ウォリアーズはジャマール・クロフォードを加えるべき。ロースターを若くしようとしているのはわかるけど、彼はすばらしいリザーブ選手になるでしょう」。
クロフォードは今季ミネソタ・ティンバーウルブズでプレーし、先日プレーヤーオプションを行使して制限なしフリーエージェント(FA)になることを表明。キャリア18シーズンを誇るクロフォードは現在38歳ながら、今季もベンチスタートで平均10.3得点を残しており、自慢の得点力はさび付いてはいない。
来季の去就について、クロフォードは現地メディア『The Athletic』へこのように語っていた。
「最優先事項はフィットするかどうか。これが最も重要なことだと思ってる。これまでのNBAキャリアで、俺はいくつもの異なったチーム状況を見てきた。だからフィットできるチームと契約することがとても重要なんだ」。
ここまでのキャリアで、クロフォードが最も長く在籍していたのはロサンゼルス・クリッパーズの5シーズン。そのうち2度(通算3度)も最優秀シックスマン賞を受賞しており、インスタントスコアラーとして確固たる地位を築いてきた。クロフォードはこう続ける。
「これまでのキャリアについてはまったく後悔なんてしてない。いろいろなことを経験できて感謝している。今は前に進むべきときが来たということさ」。
巧みなボールハンドリングからバリエーション豊富なショットでリングを射抜くクロフォードは、25分前後のプレータイムさえあれば、来季も平均2ケタ得点を挙げることも十分可能だろう。
ただし、ウォリアーズにフィットするかと聞かれると、そう簡単に首を縦に振ることはできない。クロフォードはボールムーブメントの中でキャッチ&シュートを放つよりも、自ら持ち込んでプルアップジャンパーを放つことが、この男の真骨頂だからだ。
おそらく、クロフォードはオフェンス面で主力級の役割をこなすことのできるチームへ移籍することを考えているはず。あるいは、昨季まで所属していたクリッパーズに復帰し、メンター(助言者)としての役割を与えられてドック・リバースHCの下で若手選手たちと共にプレーすることになるのかもしれない。
もっとも、クロフォード自身が「キャリア終盤に優勝したい」「低年俸でプレータイムが短くなっても構わない」というスタンスならば、ウォリアーズと契約を結ぶ可能性は少なからずありそう。
はたして、グリーン母による“クロフォード勧誘”はウォリアーズ側に届くのか。7月以降のFA市場も、目が離せない展開が続きそうだ。
2018.10.16
2018.09.22
2018.08.20
2018.03.06
2018.01.17
2017.12.13