2019.06.01
キャリア8シーズン目の今季、ケンバ・ウォーカーはシャーロット・ホーネッツのエースとして、自己最高となる平均25.6得点に加え、4.4リバウンド5.9アシスト1.2スティールをたたき出した。
昨年11月18日(現地時間17日)に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦ではキャリアハイの60得点を挙げるなど40得点以上を7度も記録。今年2月には自身3度目のオールスターにスターターとして選出。
2016年以来初のプレーオフ出場を目指し、ホーネッツはケンバを中心に4月を4勝1敗で駆け抜けた。ところが、オーランド・マジックとのシーズン最終戦に114-122で敗れてしまい、今季もプレーオフに進出できずに終わってしまった。
今季終了後、制限なしフリーエージェント(FA)になるケンバは試合後、今後の去就について『AP』へ「今は何も考えられないね。正直な話、僕は何を期待すべきか分からないんだ。僕は今、いろんな感情が内にこもっているんだと思う。だから(今夏どうするか)分からないな」と胸の内を明かした。
ケンバは今季までの8シーズンにおいて、プレーオフへと進んだのはわずか2回のみ。チーム名がボブキャッツだった14年はマイアミ・ヒートに屈辱の4連敗、16年はマイアミ・ヒートの前に第7戦で敗れている。
大の負けず嫌いとして知られるケンバは、勝利を求めてこれまでプレーしてきた。昨年3月下旬には、地元メディア『Charlotte Observer』へ「プレーオフに出られないなんてもううんざりだ」ともらしており、なかなか勝てない現状にいら立ちをあらわにしていた。
5月8日に29歳を迎えるケンバが、ゴールデンステイト・ウォリアーズやボストン・セルティックスのように、チャンピオンシップを競い合いたいと強く願うのも無理はない。
「僕が言いたいのは、どうしても競い合いたいということ。僕はプレーオフに出場してプレーしたいんだ。(自分の決断において)そのことに重きを置きたいと思ってる」とケンバは言う。
ホーネッツはもし今夏にケンバを引き留められなければ、一気に再建モードに入ることが濃厚だ。そうなれば、今季からホーネッツに加入した大ベテラン、トニー・パーカーも退団を決意するだろう。
来季がチームオプションではあるものの、パーカーはホーネッツに残留する可能性について「五分五分」と口にしている。昨季までサンアントニオ・スパーズで17シーズンすべてにおいてプレーオフへ出場してきたパーカーは、5月17日に37歳の誕生日を迎えるだけに、勝てないチームでプレーするつもりはないようだ。
「僕は再建中のチームではプレーしたくない。少なくともプレーオフに出場して戦えるチームでプレーしたいね」と本音を口にしている。
はたして、ホーネッツはプレーオフ出場をコミットできるようなロースターを形成し、ケンバとパーカーを引き留めることができるのか。今季のケンバは、個人としては最大限のプレーをしていたと見る向きもあり、ホーネッツにおける仕事は完了したと受け取ってもおかしくないだけに、今後の動向は気になるばかりだ。
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