2019.05.20
4月2日(現地時間1日)。プレーオフ出場争いで生き残りを懸けて戦うシャーロット・ホーネッツがユタ・ジャズとの一戦に臨んだ。
この日のホーネッツはエースのケンバ・ウォーカーを除くスターター陣が不発。ビスマック・ビオンボ、マービン・ウィリアムズ、マイルズ・ブリッジズ、ドウェイン・ベーコンの4選手はフィールドゴールを計14本放って成功わずか3本の計6得点。
ベンチからジェレミー・ラムが23得点、ビリー・エルナンゴメスが15得点8リバウンドと奮闘するも、ホーネッツは最終スコア102-111でジャズに敗れた。
そんな中、ホーネッツのフランチャイズ史上トップの得点を稼いでいるケンバは、ジャズ戦でも持ち前の爆発力をいかんなく発揮。後半だけで38得点を挙げるなどゲームハイの47得点をたたき出した。
しかし、ジャズはドノバン・ミッチェルの25得点5アシスト4スティールを筆頭に、リッキー・ルビオが20得点13アシスト、ルディ・ゴベアが18得点18リバウンド3ブロック、ジョー・イングルズが15得点、タボ・セフォローシャが14得点とバランスよく加点。ホーネッツ相手に試合の大部分でリードを保ち、今季47勝目(30敗)を記録。
「僕らはうまく連動できている。数人の選手が欠場しているけど、ボールがうまく動いているし、チームとしてのレベルも上がっていると思う」と試合後に『AP』へ語ったルビオ。チームの現状について「このリーグで勝利することは難しいんだ。だから僕らは誰がプレーしていようと気にしない。それよりも自分たちが望むプレーのレベルに達しているかの方が大事。僕らは今、それができているんだ」と続けた。
ジャズは今季、ミネソタ・ティンバーウルブズのデリック・ローズに50得点、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーに59得点を許し、ホーネッツ戦ではケンバに47得点を奪われた。だがウルブズ戦を除く2試合に勝利しており、自分たちのプレーを着実に遂行している。
一方のホーネッツは、ケンバが40得点以上を挙げた6試合で1勝5敗。エースの大量得点が勝利へと結びついていない。「この試合、僕はいいリズムで入ることができた。だからリムへと向かい、フリースローを獲得しようとしたんだ。何本か3ポイントも決めることができた。でもちょっと遅かったようだ」とケンバ。
フィールドゴール28投中15本(うち3ポイントは8投中4本)、フリースロー15投中13本を沈めたケンバだったが、チームは3連敗。自身3度目のプレーオフ出場は、絶望的となった。
『Elias Sports』によると、1シーズンに5回以上の40得点ゲームを達成した選手において、チーム戦績が1勝5敗となったのは2013-14シーズンにミネソタ・ティンバーウルブズでプレーしていたケビン・ラブ(現クリーブランド・キャバリアーズ)以来のことで、歴代ワースト2位だという。
歴代ワーストは1996-97シーズンにルーキーとしてプレーしたフィラデルフィア・セブンティシクサーズのアレン・アイバーソン(元シクサーズほか)の5戦全敗。もっとも、その後シクサーズはアイバーソン中心のチームを作り上げ、アイバーソンが高得点をたたき出せば勝利に結びつくように進化していった。
ちなみにラブは、14年8月に3チーム間トレードでキャブスへ移籍。レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ボストン・セルティックス)とビッグ3を形成することとなった。
今季の年俸がチーム6位のケンバは、今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となる。負けず嫌いのケンバは、今季もプレーオフに出場できないとなれば。勝利できるチームへと移籍する可能性があることは否定できない。
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