2019.06.21
4月19日(現地時間18日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(1勝1敗)とブルックリン・ネッツ(1勝1敗)によるファーストラウンド第3戦が、ネッツのホーム、バークレイズ・センターで行われた。
試合前のウォームアップで、シクサーズはオールスターセンターのジョエル・エンビードが左膝の痛みにより急遽欠場が発表。そこでシクサーズは4月5日(同4日)に契約を結んだキャリア9年目のグレッグ・モンローを先発起用してこの試合に臨んだ。
ネッツとしては大黒柱不在のシクサーズ相手にシリーズ2勝目を挙げるチャンスになったのだが、試合は115-131でシクサーズに軍配。
「このチームには試合を支配し、ゲームを締めくくることができる選手が何人もいる。それはこの組織にいる全員が知っていると思うよ」とベン・シモンズが試合後に語ったように、3選手が26得点以上を挙げるバランスアタックでネッツをねじ伏せた。
勝利したシクサーズでは、シモンズがフィールドゴール13投中11本、フリースロー11投中9本を成功させてプレーオフ自己ベストの31得点に9アシスト2スティール3ブロック、6本の3ポイントをすべて決めたトバイアス・ハリスが29得点16リバウンド、JJ・レディックが5本の長距離砲を含む26得点をマーク。
『ESPN Stats & Info』によると、プレーオフでシクサーズの3選手が1試合で25得点以上を挙げたのは1978年以来初。78年のカンファレンス・セミファイナル第3戦(対ニューヨーク・ニックス)で、ジュリアス・アービング(元シクサーズ)が28得点、ジョージ・マッギニスとワールド・B・フリー(共に元シクサーズほか)がそれぞれ29得点を挙げていた。
さらに、ジミー・バトラーが16得点7アシスト2スティール、ボバン・マリヤノビッチが14得点8リバウンド、モンローが9得点13リバウンドで勝利に貢献。「確かに、ジョエル不在になったことで、僕らは得点面で大きな損失となった。だから序盤からアグレッシブにならなきゃいけなかったんだ」とハリスがこの試合を振り返った。
ケニー・アトキンソンHC(ネッツ)は「ベンはすばらしいゲームを見せたし、JJも見事だったと思う。それにトバイアスもまた、重要な3ポイントをいくつも決めていたね」とコメント。
ネッツではディアンジェロ・ラッセルとキャリス・ルバートがそれぞれ26得点、ジャレット・アレンとスペンサー・ディンウィディーがそれぞれ15得点、ロンデイ・ホリス・ジェファーソンが14得点を挙げるも勝利ならず。
「彼らのベストプレーヤーが欠場になった時、僕らはほぼ間違いなく有利に立たなきゃいけなかった。でも僕らはそれができなかったんだ」とアレンが明かしたように、シモンズ、ハリス、レディックの3選手へ大量得点を許してしまった。
21日(同20日)に行われる第4戦に、エンビードが出場できるかは微妙。だがこの試合を落とすとシクサーズに王手をかけられてしまうため、エンビードの出場に限らず、ネッツとしてはマスト・ウィンの重要な試合となる。
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