2022.06.30
ウエスタン・カンファレンス8位でレギュラーシーズンを終えたロサンゼルス・クリッパーズは、今季2年ぶりにプレーオフの舞台へと舞い戻った。
48勝34敗を挙げた今季、クリッパーズはトレードデッドラインでトップスコアラーのトバイアス・ハリス(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)を放出するなど、ロースターにメスを入れたものの、オールスター後に17勝8敗の好成績を残してきた。
選手層の厚いクリッパーズは、シックスマンのルー・ウィリアムズがチームトップの平均20.0得点、成長著しいビッグマンのモントレズ・ハレルがチーム3位の平均16.6得点を記録しており、この2人の存在がクローズアップされる傾向にある。
だが、キャリア10年目の今季、自己最高のシーズンを送る208センチのフォワード、ダニーロ・ガリナーリの活躍も勝利には不可欠だった。チーム2位の平均19.8得点をマークしたガリナーリは、フィールドゴール成功率46.3パーセント、3ポイント成功率43.3パーセント、フリースロー成功率90.4パーセントと、ショット全般において高確率を残し、クリッパーズのプレーオフ出場に大きく貢献してきた。
ところが、プレーオフに入ってからというもの、ガリナーリはゴールデンステイト・ウォリアーズと3戦を終えて平均16.0得点と成績ダウン。フィールドゴール成功率は31.8パーセント、3ポイント成功率も30.0パーセントと不発で、105-132と大敗を喫した第3戦では、フィールドゴール13投中11本をミス。3ポイントにいたっては8本すべてがリングに嫌われてしまい、わずか9得点に終わってしまった。
クリッパーズの指揮官ドック・リバースHCは、試合後に現地メディア『Clutchpoints』へガリナーリについて「ガル(ガリナーリの愛称)がいいプレーをできなければ、我々は勝つことができないだろう。これは彼の責任であり、私の責任でもある。我々は彼のプレーが良くなるようにもっと適切なものを与えなければならない。そこで彼がいいプレーをしてくれることが必要だ」と言及。
相手は3連覇を狙う王者ウォリアーズなだけに、クリッパーズがこのシリーズを制する可能性は低いものの、第2戦で見せた31点ビハインドを覆す歴史的な大逆転劇を思えば、クリッパーズが王者からあと1勝をもぎ取る可能性は残されているはず。
22日(同21日)にホームで行われる第4戦に敗れてしまうと、第5戦は王手をかけたウォリアーズのホームに戻ることになるため、クリッパーズとしては第4戦で勝利したいところだ。
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