2020.02.12
ミネソタ・ティンバーウルブズの主力として活躍するアンドリュー・ウィギンズは、2014-15シーズンに平均36.2分16.9得点4.6リバウンド2.1アシスト1.0スティールをマークし、見事新人王を手にした。
14年ドラフト全体1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名されたウィギンズは、同年8月下旬に3チーム間のトレードでウルブズへ移籍するという珍しいケースとなったのだが、順調にスターへの階段を駆け上がっていく。
翌15-16シーズンには平均得点を20の大台(20.7得点)に乗せ、16-17シーズンには自己最高となる平均23.6得点に4.0リバウンド2.3アシストをマーク。17年10月には5年約1億5,000万ドル(約163億5,000万円)という超高額契約を締結し、近いうちにオールスター選出も期待されていた。
ところが、昨季はジミー・バトラー(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やタージ・ギブソン、ジェフ・ティーグといった実績のある選手たちの加入もあり、平均17.7得点に終わる。フィールドゴール試投数(平均15.9本)はチームトップだったものの、ショットの精度に欠き、ショット成功率全般で数字がダウン。
今季はバトラーがシーズン序盤にシクサーズへとトレードで移籍し、オールスター前まではチームトップのフィールドゴール試投数(平均16.7本)を記録するも、フィールドゴール成功率はわずか39.6パーセントと低く、平均17.9得点と決して好調とは言えないパフォーマンスだった。
しかしながら、今年1月上旬にトム・シボドーHCが解任され、ライアン・サウンダースがアシスタントコーチから指揮官へ昇格すると、ボールを手にする機会が増えたことで積極性が増し、フィールドゴール成功率も44.7パーセントにまで復調。
5月26日(現地時間25日)に地元メディア『The Pioneer Press』へ掲載された記事の中で、ウィギンズは「僕は良いペースで成長してきたと感じていたんだけど、ここ2シーズンは自分にとってベストなものではなかった。今の僕にとって最も重要なのは、(キャリアを)正しい軌道に戻すことなんだ」と胸の内を明かした。
サウンダースHC就任後、ウィギンズは楽しんでプレーできていると語っており、「今、僕は本当にいいグルーブに乗っていると感じてる。自信も持ってるし、すべてがコート上にあるんだ」と発言していることから、来季は今季オールスター後に残した平均18.5得点を大きく上回る得点力をウルブズにもたらすことが期待できる。
ウィギンズ自身も「今年、そしてこの夏に僕らは大きく変化することができると僕は自信を持ってる」と口にしており、今季逃したプレーオフへと返り咲くべく、ウィギンズは個人としてだけでなく、チームとしても躍進することを明言。来季に向けて頼もしい言葉を残している。
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