2020.03.07
2月7日(現地時間6日、日付は以下同)、NBAはトレードデッドラインを迎え、例年通り数多くのトレードが合意に達した。
その中で、最もインパクトの強かったトレードが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとミネソタ・ティンバーウルブズによるトレードだろう。複数の現地メディアが報じた両チームによるトレードの詳細は以下のとおり。
※チーム名は略称
■ウォリアーズ獲得
アンドリュー・ウィギンズ
2021年ドラフト1巡目指名権(条件付き)
2021年ドラフト2巡目指名権
■ウルブズ獲得
ディアンジェロ・ラッセル
ジェイコブ・エバンス
オマリ・スペルマン
リーグワーストかつウェスタン・カンファレンス最下位のウォリアーズ(12勝40敗)と、ウェスト14位のウルブズ(15勝35敗)による大型トレードがデッドラインに実現。
ウォリアーズは昨夏にブルックリン・ネッツとのサイン&トレードで獲得したラッセルをわずか半年で放出。さらにエバンス、スペルマンをウルブズへトレードしたことで、サラリー総額の削減に成功した。
今季のプレーオフ進出が絶望的となったウォリアーズは、キャップスペースを空けて、ラグジュアリータックス(贅沢税)の支払いを減額し、今夏のトレードにも活用できるドラフト指名権を手に入れた。
今後ウォリアーズでステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらと共にプレーすることとなったウィギンズは、201センチ87キロのスモールフォワード。2014年のドラフト全体1位指名で、15年に新人王を獲得したスイングマンは、今月23日に25歳を迎える。
キャリア6年目の今季、ウィギンズは平均34.6分22.4得点5.2リバウンド3.7アシストを残しているものの、チームを勝利へと導くことはできておらず、泥沼の13連敗。リーダーとしての自覚とディフェンス面における献身的な姿勢を疑問視されていた。
ウィギンズは巨額の契約を2022-23シーズンまで残しているため、再びトレードで放出することは困難なだけに、ウォリアーズのコーチングスタッフあるいは選手たちが、チームの主力の1人としてどのように成長を促すかが興味深い。
なお、ウルブズは今年に入ってからジェフ・ティーグ(現アトランタ・ホークス)、シャバズ・ネイピア(現ワシントン・ウィザーズ)とポイントガード陣をトレード。ラッセルを獲得したことで、大黒柱のカール・アンソニー・タウンズとの2015年ドラフトトップ2デュオを形成。
ここ数日で合意に達したトレードで、マリーク・ビーズリーやフアン・エルナンゴメス、エバン・ターナーといった選手たちも獲得しており、来季以降に向けて誰を残していくかを模索していくことになりそうだ。
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