2019.06.24
6月21日から23日にかけて、「UNDER ARMOUR BASKETBALL ASIA TOUR」が東京で行われる。
今回はアンダーアーマーのトップエンドーサーで、NBAでも1、2を争う超人気選手、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が2年連続3度目の来日予定となっている。
ここでは、カリーにとってキャリア10シーズン目の節目となった2018-19シーズンを振り返っていきたい。
■プロフィール
本名:ワーデル・ステフィン・カリー2世
生年月日:1988年3月14日(オハイオ州アクロン)
年齢:31歳
身長/体重:190センチ/86.2キロ
所属:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
背番号:30
ポジション:ポイントガード
NBAキャリア:今季で10年目終了
高校:シャーロット・クリスチャン高(ノースカロライナ州)
大学:デイビッドソン大(在籍3年)
ドラフト:2009年1巡目7位指名(ウォリアーズ)
Twitter:@StephenCurry30(フォロワー数は約1,348万人)
Instagram:@stephencurry30(フォロワー数は約2,590万人)
■カリーが残してきたNBAにおける功績
NBAチャンピオン:3回(2015,17,18年)
レギュラーシーズンMVP:2回(2015,16年)
オールNBAチーム選出:6回(うち15,16、19年はファーストチーム)
オールスター選出:6回(2014~19年)
得点王:1回(2016年)
スティール王:1回(2016年)
3ポイント成功数1位:5回(2013~17年)
フリースロー成功率1位:4回(2011,15~16,18年)
■カリーが誇る唯一無二の記録
開幕39試合で3ポイント200本以上成功:203本(2018-19シーズン)
シーズン最多3ポイント成功数:402本(2015-16シーズン)
プレーオフ通算3ポイント成功数:470本
ファイナル通算3ポイント成功数:121本
1試合最多3ポイント成功数(レギュラーシーズン):13本(2016年)
1試合最多3ポイント成功数(ファイナル):9本(2018年)
通算3ポイント平均成功数:3.6本(250本以上放った選手として)
出場30分未満で30得点以上挙げた試合数:19回(1954-55シーズン以降最多)
■アメリカ代表における功績
FIBA世界選手権*金メダル:2回(2010,14年)
*=現FIBAワールドカップ
■レギュラーシーズン
69試合出場、平均33.8分27.3得点5.3リバウンド5.2アシスト1.3スティール
NBA史上4チーム目となる3連覇へ向けて始動したウォリアーズとカリーは、レギュラーシーズン最初の11試合で10勝を挙げる最高のスタートダッシュを切った。カリーも開幕から3試合連続で30得点以上、5試合目のワシントン・ウィザーズ戦では16投中11本の3ポイントを放り込むなどシーズンハイの51得点と大暴れ。開幕から7試合連続で5本以上の長距離砲を成功するなど絶好調で、好調な滑り出しを見せる。
ところが、昨年11月9日(同8日)のミルウォーキー・バックス戦でカリーは鼠径部を負傷してしまい、約1か月間の戦線離脱を余儀なくされる。チームもカリーが欠場した11試合で5勝6敗と失速してしまい、カリーの影響力が浮き彫りとなった。
12月2日(同1日)のデトロイト・ピストンズ戦で復帰したカリーは、早速あいさつ代わりに27得点を挙げると、ウォリアーズは翌戦からの7試合で6勝を挙げて息を吹き返す。カリーも12月中旬にフランチャイズ史上6人目となる通算1万5,000得点に到達。
「きわめて最高の瞬間だったね。およそ9シーズン半のキャリアで達成できたから。僕はこの機会を得ることができて、本当に感謝している。こういった記録がこれから先も達成できるといいね」と試合後にカリーは『AP』へ上機嫌にコメント。今シーズン終了時点で、カリーは1万6,315得点まで伸ばしており、フランチャイズ史上3位にランクインしている。
その後も白星先行で勝ち続けたウォリアーズは、今年1月上旬からの17試合で16勝と一気に貯金を増やしていった。昨夏契約したデマーカス・カズンズも戦列復帰し、最高の形でオールスターブレイクへ突入。
1月中旬には通算3ポイント成功数でレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)、レジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)に次ぐ歴代3位へと浮上。「彼らが残してきた記録に追いつきたい。今後もこのペースで何年も(3ポイントを)決めていきたいと思ってるよ。今、僕の先にあの2人がいることは、間違いなくスペシャルな瞬間さ」と『ESPN』へ語ったカリーは、今季終了時点で2,483本に到達。ミラーの記録まで残り77本まで迫っており、長期欠場がないかぎり、来季中に歴代2位へとまた1つ順位を上げるに違いない。
オールスターゲームでは6年連続でスターターとして出場。試合中、カリーはチームメートのクレイ・トンプソンとのマッチアップで4ポイントプレーを決め切るなど見せ場を作り、17得点9リバウンド7アシストで祭典を終えた。
シーズン後半戦。カリーはシュートタッチに苦しんでいた。一時は3ポイント成功率が36.6パーセントまで落ち込むこともあったのだが、これは物が二重に見える、または眩しく見える円錐角膜という症状を抱えたままプレーしていたことが大きな要因だった。
そこでカリーはコンタクトレンズを着用してプレーすることを決断。『The Athletic』から「新しい目を手に入れたような気分か」と聞かれたカリーは「まさにそうだね。世界がしっかり見えている感じさ」と返答し、3ポイント成功率は50パーセント以上まで急上昇。
するとウォリアーズもシーズン終盤に6連勝をマーク。デンバー・ナゲッツを抜き去ってウエスタン・カンファレンス首位を確定し、57勝25敗でプレーオフへ。
■プレーオフ ファーストラウンド(対ロサンゼルス・クリッパーズ)
全6試合出場、平均33.5分24.7得点6.7リバウンド5.2アシスト1.2スティール
シリーズ初戦でいずれもゲームハイとなる38得点15リバウンドを挙げて最高の滑り出しを見せたカリーだったが、第2戦では31点リードをひっくり返されてしまい、まさかの敗北。それでも、ケビン・デュラントの大暴れもあり、ウォリアーズは4勝2敗で突破。
カリーは主にランドリー・シャメット、シェイ・ギルジアス・アレクサンダーというルーキーデュオとのマッチアップから高確率でリングを射抜き、シリーズ全体でフィールドゴール成功率50.0パーセント、3ポイント成功率50.0パーセントをマークした。
■プレーオフ ウエスト準決勝(対ヒューストン・ロケッツ)
全6試合出場、平均39.3分23.8得点4.7リバウンド5.0アシスト1.0スティール
昨年のウエスト決勝で最終戦までもつれたロケッツとのシリーズは、足首を痛めた状態でシリーズに入ったこともあり、ショット不調に苦しんだ。それでも、最初の3試合は平均18.3得点ながら、第4戦以降の3試合では平均29.3得点と復調し、6戦でロケッツを退けた。
デュラント不在となった第6戦の前に「僕らには数多くの武器がある」と自信をのぞかせると、カリーはその第6戦で33得点の大活躍。シリーズ平均でフィールドゴール成功率40.3パーセント、3ポイント成功率27.9パーセントと、本来のシュートタッチではなかったものの、要所で重要なショットを決め切る活躍でシリーズ突破に貢献。
■プレーオフ ウエスト決勝(対ポートランド・トレイルブレイザーズ)
全4試合出場、平均39.7分36.5得点8.3リバウンド7.3アシスト
ロケッツとのシリーズ終了後、「これ以上、僕にモチベーションは必要ない。自分がどんな選手なのか、(周囲の雑音に)耳を傾ける必要もないと思ってる。そういったことで自分の自信が揺らぐことはない。僕らは過去5年間ずっとやり続けてきたんだ」と口にしたカリーは、有言実行でウォリアーズをけん引していく。
ブレイザーズのディフェンスが3ポイントに対して甘いことを的確に見極めて長距離砲を多発したカリーは、4試合すべてで36得点以上と圧巻のパフォーマンスでスウィープ突破の立て役者に。
デュラント不在の中、カリーとトンプソン、ドレイモンド・グリーンを中心に見事な戦いぶりを見せたウォリアーズは、セルティックスが達成して以来初となる、5年連続のファイナル進出という偉業を成し遂げてみせた。
■NBAファイナル(対トロント・ラプターズ)
全6試合出場、平均41.7分30.5得点5.2リバウンド6.0アシスト1.5スティール
ラプターズとのファイナルを前に、『NBA TV』へ「僕らにとってチャンピオンシップを勝ち取ることは、常に高いレベルで戦い続けなければいけないということなんだ」と意気込んだカリー。デュラント不在で臨んだファイナル初戦、カリーはゲームハイの34得点をマークしたものの、試合の大半でリードを許す展開となり、ウォリアーズは9点差で敗北。
続く第2戦では、逆転を狙ったラプターズが「ボックス&ワン」という奇策を用い、カリー封じにかかる。それでも、アンドレ・イグダーラが値千金の3ポイントをねじ込んでウォリアーズに軍配。カリーはショットがなかなか決まらず、23得点に終わるも、ラプターズが自身へ見せたディフェンスに対して「僕からすれば、すごくうれしく思ってる。彼らには『ありがとう』と言いたいね」と振り返っていた。
デュラントとトンプソン、ケボン・ルーニーを欠いた第3戦で、カリーはオフェンス面の負担を一身に背負い、プレーオフ自己最高となる47得点。だがウォリアーズの戦力ダウンは隠せなかった。わずか17秒しかリードを奪えず、14点差の大敗。第4戦ではトンプソンとルーニーが復帰するも、後半に試合をひっくり返されて逆転負け。1勝3敗と、シリーズ敗退に王手をかけることに。
第5戦では、約1か月ぶりに復帰したデュラントがアキレス腱の断裂でコートを去る中、カワイ・レナードの猛攻に遭い、残り約3分半で6点ビハインドという窮地に陥るも、カリーとトンプソンが勝負どころで3ポイントを確実に放り込んで1点差の勝利。崖っぷちに立たされたウォリアーズが、王者の意地を見せつけた。
しかし、ラプターズが繰り出すバランスの良いオフェンスとカリーらのアウトサイドショットを徹底的に抑え込むディフェンスの前に、ウォリアーズは第6戦を4点差で落としてしまい、3連覇の夢はかなわず。
2連覇中の王者相手に見事な戦いぶりを見せたラプターズを称えたカリーは、「最後までこのメンバーで戦い抜いたこと、この5年間で成し遂げてきたことを本当に誇りに思ってる」と振り返るも、「僕らは決して終わりじゃない」と力強い言葉を残し、コートを後にした。
今季、カリーは約3,746万ドル(約40億4,568万円)というリーグトップの年俸を記録しているのだが、2度のシーズンMVP獲得や3度の優勝経験をはじめ、歴代のNBA選手たちが舌を巻くほど圧倒的な3ポイントと華麗なプレーの数々は、40億を上回る超高額年俸に十分値するはずだ。
カリーがコートにいることで、相手チームはこの男が繰り出すクイックリリースかつ高精度の3ポイントに対して常に意識しなければならない。そして1度リングに吸い込まれてしまうと、一気に試合のペースさえもつかんでしまうだけに、ガードするのは困難きわまりない。
3ポイントを封じられようと、カリーは自慢のボールハンドリングや多彩なフェイクを駆使してリムへと向かい、フローターや技ありのレイアップで得点を量産できる点も魅力の1つ。さらに、フリースロー成功率は今季終了時点で90.47パーセントを記録しており、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか/90.43パーセント)を僅差で上回り、NBA歴代トップを誇っている。
その一方で、カリーはさりげなく神対応も見せていた。昨年11月下旬に9歳の少女ライリーちゃんから手紙が届き、そこにはカリーのシグニチャーモデル『カリー5』を着用してプレーしたいのに、アンダーアーマーのウェブサイトを見たら男性用しか販売されていないことを知って落胆したこと、女性用のシグニチャーモデルを販売してほしい、といったことが書かれていた。
そこでカリーは直筆メッセージをライリーちゃんに送った。そしてアンダーアーマーのウェブサイトには少女用サイズのシューズが加わり、昨年のクリスマスには最新モデル『カリー6』の色違いを2足彼女にプレゼントしたのだった。さらに、カリーは3月9日(同8日)の「国際女性デー」で開催したイベントにライリーちゃんを招待。このイベントに合わせ、アンダーアーマーは『カリー6』の特別モデル『United We Win』を発表。そのシューズのインソールには、ライリーちゃんのデザインが採用されているというスペシャルなシューズとなった。
カリーは3月9日(同8日)に行われたナゲッツ戦でライリーちゃんを招待。この特別モデルを着用したカリーは、17得点7リバウンド4アシストをマークして勝利に貢献。記念写真の撮影にも応じ、世界中に感動をもたらしたと言っていいだろう。
今年の夏に中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」は不参加の見込みとなっているのだが、来年の「東京オリンピック2020」については以前出場希望を明言していたため、来年アメリカ代表としてプレーするカリーを日本で見ることができるかもしれない。
21日から23日にかけて来日するカリーの最新情報は、アンダーアーマー バスケットボールの公式アカウント(@UAbasketballJP)からチェックしていただきたい。
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