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ダラス・マーベリックスは今季、注目チームの1つに挙がっている。先日『ESPN』が予想した今季の勝敗数でもウェスタン・カンファレンス9位の41勝41敗という好成績だった。
それもそのはず、このチームには昨季の新人王ルカ・ドンチッチがおり、昨季途中にニューヨーク・ニックスからトレードで加わったクリスタプス・ポルジンギスが開幕から制限なくプレーすることが期待されているからだ。
スロベニア出身のドンチッチ、ラトビア出身のポルジンギスによる“インターナショナルデュオ”は将来性が高いだけでなく、すぐさまリーグで強烈なインパクトを放つことが予想できる。
マブスは今季、新加入のドレル・ライトとドンチッチを先発バックコートとして起用し、フロントコートにはティム・ハーダウェイJr.とポルジンギス、ドワイト・パウエルの5人をスターターとして起用する見込みとなっている。
控えにはバックコートにジェイレン・ブランソン、ベテランのJJ・バレア、セス・カリー、フロントコートにはジャスティン・ジャクソンやコートニー・リー、マキシ・クリーバー、ボバン・マリヤノビッチといった選手がおり、ウェスト14位に終わった昨季(33勝49敗)よりも勝ち星を伸ばすことはほぼ確実。
そんな中、2000年代中盤から後半にかけて、ダーク・ノビツキー(元マブス)と共に主軸を務めたジョシュ・ハワード(元マブスほか)が現状のマブスについて語っていたので紹介したい。
8月29日(現地時間28日)に『Mavs.com』へ掲載された記事の中で、ハワードは「彼らは青天井のチーム。彼らなら間違いなくリーグ有数のチームへとたどり着くことができるだろうね」と絶賛。
ただし、その一方で「もし彼らが(チームの)基盤となるディフェンダーを見つけ出すことができれば、チャンピオンシップに返り咲くことができると思うよ」とハワードが指摘していた。
平均20得点以上を計算できるドンチッチ、ポルジンギスに加えて、ハーダウェイJr.やライト、パウエル、カリーなど平均2ケタ得点を記録できる選手を多く抱えるマブスだが、ディフェンス面では不安が残る。
現有戦力の中で、ディフェンダーとしての地位を確立しているのはキャリア12シーズン目を迎えるリーくらい。そのリーも今年5月にトレード候補として挙がっており、開幕前に移籍する可能性があることも否定できない。
現在はピードモント国際大学でヘッドコーチ(HC)を務めるハワードは、現役時代にキャリア10シーズンをプレーしたスモールフォワード。マブスでは約7シーズン所属しており、07年にはオールスターにも選出された実力者。
オフェンスではドライブやミドルレンジジャンパーを中心に平均2ケタ得点を記録し、ディフェンス面ではストッパー役を務めてきた。06年のNBAファイナル初進出は、ハワードの貢献なしには語れなかったほど、攻防両面で大きな働きを見せていた。
欲を言えば、今のマブスにハワードのような献身的なロールプレーヤーが1人加われば、プレーオフでも上位に勝ち進めるほどの戦力になるのではないだろうか。
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