2019.12.02
11月21日(現地時間20日)。8連勝中と絶好調のヒューストン・ロケッツが、デンバー・ナゲッツのホーム、ペプシ・センターに乗り込んだ。
ウェスタン・カンファレンス上位チーム同士の争いとなったこの試合は、多くの選手がショット成功に苦しむ中、ナゲッツの大黒柱ニコラ・ヨキッチが別格の存在感を発揮してナゲッツが105-95で下し、ロケッツの連勝をストップ。
3連勝を飾ったナゲッツは10勝3敗でロサンゼルス・レイカーズ(12勝2敗)に次ぐウェスト2位、ロケッツは11勝4敗でウェスト3位となった。
ナゲッツではヨキッチがフィールドゴール19投中12本(うち3ポイントは4投中2本)にフリースロー1本を成功させて27得点に12リバウンド4アシストで勝利の立て役者に。
さらに、ウィル・バートンが15得点7リバウンド、ポール・ミルサップが11得点6リバウンド3スティールを挙げたほか、計8選手が8得点以上を記録する層の厚さを見せつけた。
もっとも、最大の勝因はジェームズ・ハーデンを“スローダウン”したことだろう。この試合を迎える時点で平均39.2得点、8試合連続で36得点以上をたたき出していたハーデンに対して、ナゲッツはビッグマンを交えたダブルチームで対抗。
ハーデンはフィールドゴール16投中8本(うち3ポイントは8投中4本)成功に加えてフリースローを10投中7本決めてヨキッチと並ぶゲームハイの27得点に7リバウンド7アシスト3スティールを残すも、ターンオーバーを8本も記録してしまった。
「ジェームズ・ハーデンに対しては、ルールを設けなければいけないんだ。通常のディフェンスではダメだということ。偉大な選手たちのために必要なディフェンスが必要なんだ」とナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)はしてやったりの様子。
「僕らは集中してディフェンスに臨んだんだ。でも27得点したのにこの日は悪かった、と言われるなんてクレイジーだよね。僕らは彼が向かってくることは分かってた。アグレッシブに点を取りに来ることもね。だから、よりハードに、(ハーデンの)近くにいくようにトライしたんだ。いつもとは違うように仕向けただけさ」とヨキッチ。
ナゲッツは相手チームを100得点未満に抑えた試合はこれで7連勝。リーグベストとなる平均119.5得点を記録しているロケッツをも100得点未満に抑えてみせた。
「彼らはすべてのポゼッションで、俺にダブルチームしてきただけ。彼らはラッキーだった。俺たちは自分たちに必要とされるプレーが遂行できなかったんだ」とハーデン。
ロケッツはハーデンのほか、ラッセル・ウェストブルックが25得点5アシスト、クリント・カペラが12得点21リバウンドを記録したものの、2ケタ得点は3選手のみ。エリック・ゴードン不在の影響もあったが、チーム全体でフィールドゴール成功率42.1%、3ポイント成功率31.6%に終わったことが響く結果に。
「俺たちにはオープンショットのチャンスがあった。でもそれを決め切ることができなかったんだ」というウェストブルックの言葉のとおり、オープンショットのチャンスを活かしきれなかったことが敗因となった。
今季のウェスト首位争いを繰り広げる両チームの次戦は来年の1月1日(同12月31日)。ロケッツがナゲッツに対してどのようなアジャストを見せるか、今から楽しみでならない。
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