2020.02.10

デッドライン直前、クリッパーズに加入したマーカス・モリス…指揮官が彼の起用法について言及

写真はニックス在籍時のモリス。ウイングとしての存在感が期待される[写真]=Getty Images
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モリスの活躍に期待するリバースHC

 今季のトレードデッドラインを直前に、ニューヨーク・ニックスとのトレードでマーカス・モリスの獲得に成功したロサンゼルス・クリッパーズ。近年はケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)といったフォワード陣が台頭し、彼らのような支配的な選手を抑えるには、フィジカルが強くてディフェンスで優秀なウイングが極めて重宝されている。そうした状況を考えると、ポストシーズンに向けてモリスの獲得は評価に値するだろう。

『The Athletic』のヨバン・ブハ記者によれば、クリッパーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)はモリスの今後の起用法について、「オフェンス時、モリスを5番ポジションとして起用することで、5アウトシステム(選手5人が3ポイントラインより外に出てポジショニングするオフェンスの型)を導入することを検討している」とコメントしたという。また「モリスを4番、フォワードのジャマイカル・グリーンを5番ポジションにし、残り3人はシューター」という並びもイメージしているそうだ。

 今回ニックスへ放出されたモーリス・ハークレスは、ガードを守れるフォワードだった。しかしリバースHCはその点を懸念せず、「相手がスモールでも我々は守れる」と話したという。そしてよりサイズのある選手が相手でも、スイッチしてマッチアップできるというモリスの能力にチームは好印象だそうだ。

『Ohm Youngmisuk』によれば、モリスはプレーオフの試合を含む過去5シーズンにおけるレブロンとのマッチアップで、彼に123本ものショットを打たれながらもフィールドゴール成功率42パーセントに抑えている。これはリーグでも4番目に優秀な数値だそうだ。今季モリスは3ポイントシュート成功率でも43.9パーセントを誇っており、彼の加入はクリッパーズに大きなアドバンテージを与えることになりそうだ。

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