2020.05.11
2月7日(現地時間6日、日付は以下同)。NBAはトレードデッドラインを終え、今年も複数の選手が移籍することとなった。
ここでは、この日合意に達したトレードと、昨日報じられたトレードから進捗のあったトレードをまとめてお伝えしていきたい。
※チーム名は略称
<クリッパーズ、ニックス、ウィザーズによる3チーム間>
■クリッパーズ獲得
マーカス・モリスSr.(←ニックス)
アイザイア・トーマス(←ウィザーズ/解雇の見込み)
■ニックス獲得
モーリス・ハークレス(←クリッパーズ)
2020年ドラフト1巡目指名権(←クリッパーズ)
2021年ドラフト1巡目指名権(←クリッパーズ/条件付き)
2021年ドラフト2巡目指名権(←クリッパーズ)
イスフ・サノン(2018年ドラフト2巡目44位指名)の交渉権(←ウィザーズ)
■ウィザーズ獲得
ジェローム・ロビンソン(←クリッパーズ)
クリッパーズが3チーム間のトレードで今季平均19.6得点を記録しているモリスSr.を獲得し、新たなスコアラーをロースターに加えた。スターターを務めていたハークレス、ロビンソン、ドラフト指名権を複数放出したものの、机上では戦力アップしたと言っていいだろう。
ニックスはハークレスと複数のドラフト指名権を獲得。ウィザーズは先発ポイントガードを放出したものの、トミー・シェパードGM(ゼネラルマネジャー)は「ジェローム・ロビンソンを獲得するチャンスを逃したくはなかった」とコメントしており、期待の若手として育成していく方針のようだ。
<キャバリアーズとピストンズによる2チーム間>
■キャバリアーズ獲得
アンドレ・ドラモンド
■ピストンズ獲得
ブランドン・ナイト
ジョン・ヘンソン
2023年ドラフト2巡目指名権
イースタン・カンファレンス最下位に沈むキャブズ(13勝39敗)は、複数の現地メディアからトレードデッドラインで大幅に動くとウワサされていたものの、ドラモンド獲得のみに終わった。ケビン・ラブ、トリスタン・トンプソンに関するトレードのウワサが数多くあった中、両選手を放出することなく、元オールスタービッグマンを獲得。
ただし、来季以降もこの3選手がキャブズにいる可能性は低いだろう。ドラモンドは来季がプレーヤーオプション、トンプソンは今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)になるため、来季はラブだけになる可能性もある。
一方のピストンズが獲得したナイトとヘンソンは、両選手とも契約は今季限り。来季残るのはドラフト指名権のみになりそう。デリック・ローズが奮闘しているものの、今季はブレイク・グリフィンが膝を痛めて戦線離脱しており、今季開幕前にドウェイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)が掲げていた「イースト4位以内」という目標達成は厳しくなった。そしてサラリー超過によるラグジュアリータックス(贅沢税)の支払額を減らすべく、大黒柱の放出に至った。
<ウルブズ、ウォリアーズによる2チーム間>
■ウルブズ獲得
ディアンジェロ・ラッセル
ジェイコブ・エバンス
オマリ・スペルマン
■ウォリアーズ獲得
アンドリュー・ウィギンズ
2021年ドラフト1巡目指名権(条件付き)
2021年ドラフト2巡目指名権
<マジック、シクサーズによる2チーム間>
■マジック獲得
ジェームズ・エニス3世
■シクサーズ獲得
ドラフト2巡目指名権
<ホークス、ブレイザーズによる2チーム間>
■ホークス獲得
スカル・ラビシエ
現金
■ブレイザーズ獲得
将来のドラフト2巡目指名権(条件付き)
<ロケッツ、グリズリーズによる2チーム間>
■ロケッツ獲得
ブルーノ・カボクロ
ドラフト2巡目指名権
■グリズリーズ獲得
ジョーダン・ベル
ドラフト2巡目指名権
<クリッパーズ、ホークスによる2チーム間>
■クリッパーズ獲得
現金
■ホークス獲得
デリック・ウォルトンJr.
<ヒート、グリズリーズ、ウルブズによる3チーム間>
■ヒート獲得
アンドレ・イグダーラ(←グリズリーズ)
ジェイ・クラウダー(←グリズリーズ)
ソロモン・ヒル(←グリズリーズ)
■グリズリーズ獲得
ジャスティス・ウィンズロウ(←ヒート)
ディオン・ウェイターズ(←ヒート)
ゴーギー・ジェン(←ウルブズ)
■ウルブズ獲得
ジェームズ・ジョンソン(←ヒート)
<ナゲッツ、ウィザーズによる2チーム間>
■ナゲッツ獲得
ジョーダン・マクレイ
■ウィザーズ獲得
シャバズ・ネイピアー
トーマスをクリッパーズへ放出したウィザーズは、今季ウルブズで先発ポイントガードを務めていたネイピアーを獲得。シェパードGMは「シャバズはすぐ戦力になってくれるだろう。彼はジョン、ブラッドと仲がいいから、彼らも獲得を喜んでいた」と語っており、ジョン・ウォールとブラッドリー・ビールと今後も良好な関係を構築できるだろう。
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