2020.05.04
3月3日(現地時間2日)、ニューヨーク・ニックスは新球団社長として、レオン・ローズが就任したことを発表。2月5日(同4日)に、スティーブ・ミルズ前球団社長が解雇されており、こうしてニックスは改めて舵を切ることになった。
ニックスは2012-13シーズンを最後にプレーオフ進出から遠ざかっている。2013-14シーズンには、フィル・ジャクソン氏が球団社長に就任し、合計11回の優勝を誇るヘッドコーチ時代に用いたトライアングル・オフェンスを導入した。しかしジャクソン氏は現場のコーチや選手たちとうまくコミュニケーションや連携が取れず、一般的に難解と言われるトライアングル・オフェンスのシステム構築に失敗。結果的に彼は2017年6月に球団社長の座を降り、ミルズ前球団社長が就任した。
このジャクソン氏の政権時代、2016-17シーズンのみニックスでプレーした選手が存在する。現デトロイト・ピストンズのデリック・ローズである。当時彼はシカゴ・ブルズからトレードされ、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やクリスタプス・ポルジンギス(ダラス・マーベリックス)といった選手たちとともに、ファンから大きく期待をされていた。しかし結果的にシステムは機能せず、ケガの影響もあってプレーオフ進出にはならなかった。
そのローズが今回のニックスの新球団社長就任について、『The New York Post』をとおしてコメントしたそうだ。「彼らの様子を見ていると、再建へ突入したようにみえる。将来的に大成すると思うよ。誰だって悪い時を永遠に経験し続けるわけではない。もちろん多くの人々が、今のニックスに注目しているだろう。近い将来、これまでの苦難を克服した時が訪れるだろうね」と、ローズは言及している。
『ESPN』によれば、新たに就任したレオン・ローズ新球団社長は、もともと大手代理人事務所の『CAA』のバスケットボール部門で共同代表を務めていた。過去にはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)、カーメロといった選手たちの代理人であった実績がある。同じくエージェントという経歴から、現在球団運営において結果を残しているのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのボブ・マイヤーズGM、レイカーズのロブ・ぺリンカGMであり、ニックスのオーナーであるジェームズ・ドーラン氏は、これらの成功例をビジネスモデルにしているそうだ。今後のニックスの再建には非常に注目が集まっていくことだろう。
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