2020.06.14

右かかとの痛みが完治したクリント・カペラ「今はプレーできるのが待ちきれない」

今年1月末から欠場する要因となった右かかとのケガから完治したカペラ[写真]=Getty Images
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「今はもう、僕のかかとは本当に治ったんだと感じてる。歩いたり、ワークアウトしていても、僕を悩ますことはないからね」

 今年2月6日(現地時間5日、日付は以下同)。4チーム間で計12選手が動くという大型トレードが成立し、ヒューストン・ロケッツの守護神クリント・カペラはアトランタ・ホークスへと移籍した。

 スイス出身のカペラは208センチ108キロと屈強な肉体を誇るビッグマンで、今季まで3シーズン連続で得点とリバウンドの平均ダブルダブルに1.5ブロック以上を記録する26歳。

カペラはロケッツでリング下を中心に暴れ回った[写真]=Getty Images

 だが今季は右かかとを痛めた影響で、今年1月末から欠場が続いていたため、ホークスの一員としてコートに立つことなく、シーズン中断を迎えていた。

 ホークス加入から約4か月が経過した6月13日に掲載された地元メディア『The Atlanta Journal-Constitution』の記事の中で、カペラは右かかとの痛みが完治したとコメントを残している。

「ずっと良くなったんだ。これまで毎日のように管理してきたからね。今はもう、僕のかかとは本当に治ったんだと感じてるよ。歩いたり、ワークアウトしていても、僕を悩ますことはないからね。だから今はコートに出てプレーできるのが待ちきれないんだ」。

 今季のホークスはイースタン・カンファレンス14位の20勝47敗(勝率29.9パーセント)と、プレーオフ出場が絶望的だったため、7月31日からフロリダ州オーランドで再開される“第二幕”へ参戦することができず、シーズン終了となった。

 オールスターガードのトレイ・ヤングを中心に、ホークスはケビン・ハーターディアンドレ・ハンターキャメロン・レディッシュといった若手がウイングにおり、フロントコートにはジョン・コリンズ、ドウェイン・デッドモン、ブルーノ・フェルナンドといった選手が在籍しているなか、カペラにはペイントエリアで存在感を発揮し、ディフェンス強化に直結する働きが求められる。

 今季のホークスはディフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける失点)でリーグ28位の114.4。オールスターブレイク後に5勝6敗(勝率45.5パーセント)と巻き返した時も、リーグ28位の116.6と低迷。ヤングとコリンズを中心とするオフェンス力で相手チームから勝利を奪ってきた。

 そしてペイントエリアで平均45.7得点(リーグ10位)、フィールドゴール成功率51.3パーセント(同8位)を残したものの、相手チームには平均46.2得点(同28位)、フィールドゴール成功率51.2パーセント(同23位)も許していただけに、リム付近にカペラが入ることで、チーム側は改善が見込めると期待しているに違いない。

 来季はカペラとコリンズが共にコートへ立ち、攻防両面で奮闘することが濃厚なのだが、「僕らは互いにコート上で補完できるだろうね。それぞれのことを理解し、問題なく一緒にプレーできると思う」とカペラは楽観的に見ている。

 カペラはロケッツで2度のカンファレンス・ファイナル進出を含む61試合のプレーオフ経験があるだけに、若手ぞろいのホークスにとって貴重な存在となるのではないだろうか。

ペイントエリアでカペラが存在感を示すことができれば、ホークスのディフェンスは向上するに違いない[写真]=Getty Images

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