2020.06.24

NBAが新型コロナウイルス感染を事前に予測するスマートリングを導入か

8月に再開予定のNBAが、新型コロナウイルス対策に最新テクノロジーを導入か[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBAは現在、再開に向けて着々と準備を進めている。そのリスタートにおいて最も大切なことは、健康管理だ。世界中を不安に包んだ新型コロナウイルスは、感染者と居合わせた全員を危険に晒す可能性があり、リーグには徹底的な管理が要求されている。

 そこで、 NBAは再開の地となるオーランドのウォルト・ディズニー・ワールドにおいて、選手たちに新型コロナウイルス感染の予兆を知らせる「Oura(オーラ)」社製のスマートリングの導入を検討しているようだ。

 米総合スポーツサイト『The Athletic』は、NBAの2019-20シーズンの再開計画が緻密に示された文書を入手した模様。「Oura」に関連する記載は他でもない、この文書から発見された。

 2013年に創業したフィンランドのスタートアップ「Oura」は、「Google」や「Square」といった大企業からの資金調達で一躍注目を集め、NBAのレジェンドであるシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)も資金を提供している。

 同社のスマートリングは、脈拍や行動、体温などをモニタリングすることで、ユーザーの健康状態を多角的に把握。このチタン製リングは、コンパクトで洗練されたデザインとは裏腹に、赤外線LEDや温度センサーなどが搭載され、モバイルアプリと連動させることで「アクティビティ」や「睡眠」といったカテゴリー別の健康スコアの算出が可能。さらに、1回の充電で最長7日間も使用できる持続性も大きな魅力で、個人のみならず、医療現場からも大きな注目を集めている。

 これまでの研究によると、「Oura」のスマートリングは、90パーセントの確率で新型コロナウイルスの発症を3日前までに予測することができるという。3つの密に接触プレーが加わり、集団感染の危機と隣り合わせにあるNBAにおいて、90パーセントという確率は非常に心強いはずだ。

 正式に導入が決定すれば、選手はスマートリングから収集された健康データをすべて把握することができ、ミシガン大学の科学者たちは、これらのデータをもとに研究をさらに進めるとされている。

 もちろん、リーグはスマートリングの導入のほかにも、日常的な検温やPCR検査を実施する。しかし、この革新的なテクノロジーが、選手たちに安全と安心をもたらすのは間違いなく、健康的側面からスポーツ界の新たなスタンダードを確立するかもしれない。

文=Meiji