2021.02.24
「相手は今、我々とは異なるレベルでプレーしている。私たちは彼らのレベルにマッチするのではなく、超えることができる方法を模索して第4戦に臨まなければならない」。
1勝1敗で迎えたデンバー・ナゲッツとユタ・ジャズによるプレーオフ ファーストラウンドは、8月22日(現地時間21日、日付は以下同)に第3戦を迎えたのだが、試合は124-87という大差でジャズが圧勝。
ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)が試合後に語った言葉からは、ジャズに完敗を喫した以上にバスケットボールのレベルの違いを痛感しているようだった。
第2戦でジャズは124-105で勝利を収めたのだが、翌戦で最も大きな違いをもたらしたのはマイク・コンリーだろう。息子の誕生に立ち会うべく開催地を離れたベテラン司令塔は、18日に開催地へと戻り、4日間の隔離を終えてこの試合から戦列復帰。
「私はこれまで何度も言ってきたが、改めて言っておこう。彼は本当にすばらしい選手なんだ。彼が戻ってきたことで、どれだけこのチームの選手たちが喜んでいたかも知ってる」とクイン・スナイダーHCが話したように、コンリーはこの試合で大暴れ。
約25分のプレータイムながら、3ポイント成功率87.5パーセント(7/8)を含むゲームハイの27得点に4アシスト0ターンオーバーという申し分ないパフォーマンスを見せたのである。
「コートに立つこと。それは自分の家族のほかに僕がずっと考えていたことだった。戻ってくることができて感謝してるし、残りのシリーズについても楽しみにしてるよ」とコンリーはジャズ加入後初のプレーオフを振り返った。
ジャズではコンリーのほか、ルディ・ゴベアが24得点14リバウンド、ドノバン・ミッチェルが20得点、ジョージ・ニアーンが16得点、ジョーダン・クラークソンが11得点を奪取。試合をとおしてフィールドゴール成功率51.2パーセント(43/84)、3ポイント成功率48.6パーセント(18/37)とショットが絶好調だった。
もっとも、2勝1敗でシリーズをリードしたからといって、ジャズが気を抜くことは皆無。昨季まで所属していたメンフィス・グリズリーズで56試合のプレーオフ出場経験を持つコンリーは「シリーズというのはいくらでも変わってしまうものなんだ。だから僕らはこのまま戦い続けなきゃいけない。一貫したプレーを続けるために、一丸となって楽しむこと」と話している。
この日のナゲッツではニコラ・ヨキッチが15得点5リバウンド6アシスト、ジャマール・マレーが12得点5リバウンド6アシスト、ボル・ボルが11得点を挙げるも、フィールドゴール成功率37.5パーセント(33/88)、3ポイント成功率31.6パーセント(12/38)と不発。
24日の第4戦に向けて、ナゲッツとしてはシーディングゲームから欠場を続けているウィル・バートン(右膝)、ギャリー・ハリス(右臀部)の戦列復帰を期待したいところ。だがバートンはリハビリのため開催地を離れており、ハリスについても「メンタル面、フィジカル面で本当にいい位置にまできている」と指揮官が切り出すも、「シリーズのどこかで復帰できればいいね」と話すにとどまり、具体的な復帰時期は明言せず。
現時点ではジャズが優勢なのは明らか。ナゲッツとしては第4戦を制してなんとかシリーズを2勝2敗の五分に戻したいところだ。
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