2021.06.24
「彼はオフェンス面で信じられないほど効率が高い。目を見張るほどだったよ」。
そう語ったのは、シカゴ・ブルズのビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)。3月17日(現地時間16日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦で、ブルズは最大27点差をつける展開を作り出し、最終スコア123-102で勝利。
昨季まで指揮を執っていた古巣相手に勝利を収めたドノバンHCが話した「彼」とは、ブルズが誇るオールスターガードのザック・ラヴィーン。この日はフィールドゴール75.0パーセント(15/20)、3ポイント58.3パーセント(7/12)、フリースロー100.0パーセント(3/3)と絶好調。
ラヴィーンはゲームハイの40得点をたたき出したほか、出場時間帯における得失点差で驚異の+36をマーク。「俺はいつだってすごく効率のいいプレーをしている。ショットの面ではもっとそれを一貫してやっていかなきゃいけないから、よりよいショットを放つようにしてきた。自分が放つショットは全部決まるべきだと思っている」と自信をのぞかせていたものの、この日のスコアリングショーは圧巻だった。
キャリア7年目の今季、26歳のスイングマンはいずれもキャリアハイとなる平均28.4得点5.2リバウンド5.0アシストと大暴れ。フィールドゴール52.9パーセント、3ポイント44.1パーセント、フリースロー86.1パーセントも自己最高ペースで、リーグ有数のスコアラーと化している。
それはブルズというフランチャイズにおいても突出しており、ラヴィーンは今季38試合を終えて19試合で30得点ゲームを記録。『ESPN Stats & Info』によると、ブルズの選手で同等のパフォーマンスを残したのは1996-97シーズンのマイケル・ジョーダン(元ブルズほか/20試合)以来初。ブルズの選手として、およそ四半世紀ぶりの快挙となった。
キャリア初のプレーオフ出場を目指すラヴィーン率いるブルズは、サンダー戦に勝利したことでイースタン・カンファレンス9位の18勝20敗。11位のトロント・ラプターズ(17勝22敗)とは1.5ゲーム差で、4位のマイアミ・ヒート(22勝18敗)とは3.0ゲーム差と、タフな状況に置かれていることは確かだが、エースのラヴィーンを中心にプレーオフへと駒を進めることができるのか、注目していきたい。
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