2021.05.18
「俺たちがハンターになるのは2度目だな。5、6年間は追われる立場にいた。で、今は再び狩りをしている。狩りをしている時というのはいつだって楽しいね。当然、俺は両方を経験してきたが、やっぱ狩りをするのは好きだね。何よりも楽しいからな」。
5月12日(現地時間11日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズはフェニックス・サンズ戦を122-116で制し、11日のユタ・ジャズ戦(119-116)に続き、2連戦を2連勝で飾った。
3度の優勝、5度のNBAファイナル進出を経験してきたドレイモンド・グリーンはサンズ戦後にそう語り、プレーイン・トーナメントに向けて自信を見せていた。
「シーズンの始めは、このチームはステフ(ステフィン・カリー)に多くの面で頼っていた。全てがステフ次第だったんだ。でも今夜はよくボールが回っていた。いいショットを打っていたわけじゃないが、大事な場面では決めていた」とグリーンはチームとして成長したことをアピール。
サンズ戦でゲームハイの38得点に7リバウンド3アシストをマークしたアンドリュー・ウィギンズも「僕らはシーズン最初の頃とは全く違うチームなんだ」と語っている。
この試合ではグリーンもトリプルダブル(11得点10リバウンド11アシスト)に4スティールと大活躍を見せており、「信じられなかった。多くのヤツらがステップアップしてくれた」と切り出し、こう続けている。
「ステフが苦しんだ試合で勝利できたのは、このチームが成長した証だ。あと2試合残っているから、しっかりと戦って終えることが大事。そこでプレーオフに臨みたいね」。
ジャズとサンズはウェスタン・カンファレンスならびにリーグでもトップ2の戦績を残すチームであり、プレーイン・トーナメント進出を決めているウォリアーズにとってはそこを勝ち抜いてプレーオフへと進めばファーストラウンドで激突する可能性があるチームである。
「この2試合はリーグベストレコードを誇る2チーム相手だったから、このチームにとって非常に重要なものだった。今夜はまるでプレーオフのように感じたよ。フェニックスはとても準備が入念であり、前日はオフだったから、彼らはステフからボールを手放すというすばらしいゲームプランで挑んできたんだ」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は振り返っていた。
もっとも、ウォリアーズの最重要人物がカリーであることに変わりはない。ジャズ戦では決勝弾となる3ポイント成功を含む36得点に6アシスト2スティール、サンズ戦では21得点6アシスト。3ポイントはここ2試合で不発に終わっているものの、サンズ戦でも残り45.8秒に技ありの左手レイアップを決めて4点差へと広げる貴重なショットをねじ込み、勝利を後押しした。
「僕らは今、8人全員がそれぞれの役割を理解しているし、何をすべきかを分かっている。NBAの生活というのはワイルドであり、予測できないことだけど、この機会を互いに楽しんでいるよ」とカリーもチームの現状に手ごたえを感じている。
カリーやグリーンを擁するウォリアーズが、どの順位でプレーイン・トーナメントへ進出するかはまだ分からないものの、対戦相手の候補にはロサンゼルス・レイカーズやポートランド・トレイルブレイザーズ、メンフィス・グリズリーズ、サンアントニオ・スパーズといった強敵がいるだけに、残り2試合もベストを尽くして最高の状態で臨みたいところだ。
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