2021.07.13
アメリカ代表は先日、東京オリンピックに参加するロスター12名を発表。この選手名簿には、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らに加えて、名実ともにリーグのスーパースターの仲間入りを果たしたデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)も名を連ねている。
大会4連覇を目指し、スターティングガードに抜擢されるであろうリラード。しかし、チャニング・フライ(元クリーブランド・キャバリアーズほか)によると、リラードには優勝以外にも“とあるミッション”が託されているという。
Podcastチャンネル「Talkin’ Blazers」の最新エピソードに登場したフライは、「リラードは、今年の夏を身体造りと成熟に捧げるんじゃないかな」とコメント。しかし、フライはそれと同時に、リラードの来日にあたって、周囲は大切なものを見落としていると指摘している。
「全体像を見ないと。だって、知らない人をどうやってリクルートするんだい?」
「チームUSAを考えてみてくれ。KDとカイリー(・アービング)、ジェームズ・ハーデンとKD、アンソニー・デイビスとレブロン(・ジェームズ)。あそこはフリーエージェントの選手たちにとって『私はあなたとプレーしたいです』とアピールできる独占市場みたいなもんなんだ。リラードはこのひと夏を国のためにプレーし、体調維持に利用するだろう。そして、代表で一緒になる若い選手たちを『なぁ、うちに来てくれよ。ポートランドは厳しいんだ』って勧誘するはずさ」
フライの推測は、的を得ているかもしれない。フライはキャバリアーズ時代、レブロンと親しい間柄だったことで知られており、代表に参加したキングからはいろいろな“土産話”を聞いていたはず。オールスターでも他球団のスター選手と面識を作ることはできるが、長い時間をともに過ごす代表チームでは、より深くコミュニケーションを取る機会も多いはずで、もちろんそのなかでは互いの球団の話にもなるだろう。
「これはすべてゲームだし、彼はそれをする必要があると思う。みんな勧誘をしていて、今さら隠すようなことでもない。まぁ、代表に参加して、誰かをポートランドに連れて帰れたらいいよね」
リラードはシーズン終了後、ブレイザーズの現状に不満を示していた。チームは今シーズンまでヘッドコーチを務めたテリー・ストッツが退任し、テコ入れに本腰を入れている。無論、リラード自身にも移籍の噂は絶えないが、本人が度々ポートランド愛を口にしているだけあって、代表参加が“新居探し”を兼ねている可能性は低そうだ。
もし、チームUSAに参加するメンバーからブレイザーズに移籍する選手が現れたとすれば、それはリラードが日本滞在中に手を回したと考えるのが自然。果たして、ポートランドのエースは、東京五輪で新たなパートナーに出会うことができるのだろうか。
文=Meiji
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