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ブルックリン・ネッツのスーパースター、ケビン・デュラントは9月29日に33歳を迎え、NBAキャリア14シーズン目に臨む。
昨季までに新人王を皮切りに2度のNBA優勝とファイナルMVP、シーズンMVP、2度のオールスターMVPを獲得し、オールスターに11度、オールNBAチームに9度選ばれてきた男は、10月1日(現地時間9月30日、日付は以下同)にトレーニングキャンプが行なわれているサンディエゴ大学でこう話していた。
「(若い頃は)自分自身をこのリーグで確立したいものさ。そのことについて考えすぎてしまったり、他人の意見に過剰に反応してしまうこともある。それは(キャリアの中で)自分を仕上げていくためなんだ」。
一昨季はアキレス腱断裂のために全休も、昨季平均26.9得点7.1リバウンド5.6アシスト1.3ブロックをマークして見事復活。東京オリンピックではアメリカ代表のエースとして大会4連覇へと導き、大会MVPにも輝いたことでベストプレーヤーという称号も手にした。
ネッツで2シーズン目を迎えるデュラントは現在の心境についてこう語る。
「この年になるとちょっとリラックスしてスタートできる。今どんな時期なのか理解し、長いゲームなんだということもね。メンタル面では間違いなく安心して、毎日ジムへ行くことができている」。
昨季は大ケガから復帰するという状況で、チームもスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)を筆頭にコーチングスタッフも変わり、新たなチームメートたちとプレーすることで、デュラントにとっては数多くのアジャストが求められたと言っていい。
だが今季は在籍2シーズン目であり、ジェームズ・ハーデンとカイリー・アービングという超強力なチームメートがいる。このチームのロースターにはジョー・ハリスやブレイク・グリフィン、ラマーカス・オルドリッジ、パティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソンといった有能な選手たちがそろっており、リーグ屈指の豪華戦力を有している。
このチームが優勝候補の一角であることは、デュラントをはじめ、チームメートたちも認識しているようだ。
「俺たちは皆、自分たちにそれぞれプレッシャーをかけていると思うね。それは毎試合コートに立ったらいいプレーをし、高いレベルを保ちたいからなんだ。それこそが競争者としての俺たちの姿なのさ」。
ネッツは4日からプレシーズンゲーム4試合をこなし、20日にディフェンディング・チャンピオンのミルウォーキー・バックスとのレギュラーシーズン開幕戦を迎える。
デュラントにとって3度目、ネッツとしてはフランチャイズ史上初となるチャンピオンシップ獲得を目指した重要なシーズンが幕を開けた。