2021.10.08

トニー・アレンやダリアス・マイルズら計18人がニューヨーク連邦裁判所に起訴される…

リーグ屈指のディフェンダーと評されたアレンも起訴[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

 10月8日(現地時間7日)。NBAでプレー経験のある18選手が、ニューヨーク連邦裁判所に起訴されたと『AP』が報じた。

 これは引退した選手たちを対象としたリーグの健康保険給付制度を悪用した容疑であり、彼らが架空の医療費や歯科治療費を請求していたからだという。

 起訴状で、元NBA選手たちは実際には施術を受けていない医療や歯科治療の払い戻しを受けるため、虚偽の請求書を提出していた。そのうち、テレンス・ウィリアムズ(元ニュージャージー・ネッツほか)が首謀者と言われており、彼らは2017年から20年にかけて組織的に行ない、虚偽の請求額は約400万ドル(約4億4400万円)にものぼるという。そのうち約250万ドル(約2億7750万円)が払い戻しされていたようだ。

 ほかの容疑者たちが偽の医療必要性証明書を入手する手助けをしたり、保険金請求処理者になりすましたりしたとされているウィリアムズは、他の10人から少なくとも23万ドル(約2553万円)のキックバックを受け取ったとされている。

 同日、リーグ側は「NBAと選手会(NBPA)が選手たちに提供している福利厚生制度は、選手のキャリアならびに彼らの生涯を通じて、選手の健康と福祉をサポートするために非常に重要なものであるため、今回の疑惑は非常に憂慮すべきことです。我々はこの件に関して、米国連邦検事局に全面的に協力していきます」と声明を発表した。

 今回、起訴された元NBA選手たちは下記のとおり。そのうち、トニー・アレン(元メンフィス・グリズリーズほか)は今季グリズリーズが背番号9の永久欠番セレモニーを行うと発表されており、ミルト・パラシオ(元トロント・ラプターズほか)は現在ポートランド・トレイルブレイザーズでアシスタントコーチを務めているのだが、チーム側から休職と言い渡されている。

■ニューヨーク連邦裁判所に起訴された元NBA選手たち
ミルト・パラシオ(元トロント・ラプターズほか)
セバスチャン・テルフェア(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)
アントワン・ライト(元ニュージャージー・ネッツほか)
CJ・ワトソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)
ダリアス・マイルズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)
ルーベン・パターソン(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)
エディ・ロビンソン(元シカゴ・ブルズほか)
グレッグ・スミス(元ヒューストン・ロケッツほか)
グレン・デイビス(元ボストン・セルティックスほか)
ジャマリオ・ムーン(元トロント・ラプターズほか)
テレンス・ウィリアムズ(元ニュージャージー・ネッツほか)
アラン・アンダーソン(元ブルックリン・ネッツほか)
トニー・アレン(元メンフィス・グリズリーズほか)
シャノン・ブラウン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)
ウィル・バイナム(元デトロイト・ピストンズほか)
メルビン・イーライ(元シャーロット・ボブキャッツほか)
クリス・ダグラス・ロバーツ(元ニュージャージー・ネッツほか)
トニー・ローテン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)

BASKETBALLKING VIDEO