2021.11.11

八村塁のチーム合流はまだ先か? ウィザーズ指揮官は「まだ見通しは立っていない」

ウィザーズのアンセルドJr.HC[写真]=Getty Images
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 11月11日(現地時間10日)。ワシントン・ウィザーズは敵地でクリーブランド・キャバリアーズ戦に臨み、97-94で勝利を収めた。

 先日祖母が他界したことによる心身への影響もあってか、この日はブラッドリー・ビールがフィールドゴール成功率21.1パーセント(4/19)、3ポイント成功率20.0パーセント(1/5)とショットがなかなか決まらなかった。

 それでも、ウィザーズの生え抜きエースは13得点に7リバウンド7アシストをマーク。モントレズ・ハレルがいずれもゲームハイとなる24得点11リバウンド、貴重な3ポイントをいくつも沈めたカイル・クーズマが22得点5リバウンド、スペンサー・ディンウィディーが11得点10リバウンド6アシストを残し、エースの不調を見事にカバー。

 今季2度目の3連勝としたウィザーズは、8勝3敗でイースタン・カンファレンス首位タイという好位置にいる。開幕前は複数の現地メディアがイースト下位予想としていただけに、ここまでは予想外の躍進を見せていると言っていいだろう。

 なお、この日の試合前にウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)は八村塁がコーチ陣との1対1の練習から次の段階へ進んだかと聞かれてこう答えていた。

「まだだ。引き続き、チームの練習施設でワークアウトをしている。先日もチーム練習の時間帯にウェイトトレーニングをやっていた。まだ(合流の)見通しは立っていない」。

 先日、現地メディア『The Athletic』が今後2週間以内に八村はチームへ完全に合流する見込みと報じていたのだが、指揮官は八村の現状についてこう口にしていた。

「まずはコンディションを万全にすることが第一だ。そこから進めていく。ビデオやプレーブックを使って、ディフェンスの戦術の一部を学んでいる。一気にすべてを覚えさせようとして圧倒させたくはない。チームの戦術などについてはけっこう話し合っている。彼は試合を観ているから、意見の交換もしている。コミュニケーションは常に取っている」。

 ウィザーズは現在、八村に加えてトーマス・ブライアント(左膝前十字靭帯の部分断裂)、ダービス・ベルターンス(左足首)を欠いているものの、好調を維持している。

 今季初出場までの道のりは長いものの、八村には焦らずじっくりと戦列復帰に向けて取り組んでほしいところだ。

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