2021.11.29
11月19日(現地時間18日、日付は以下同)にロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズによる一戦は、第3クォーターを終えてホームのキャブズが81-68と13点をリードしていた。
ところが、第4クォーターに入ってステフィン・カリーが大爆発。開始約30秒後に3ポイントを決めると、そこから3ポイントを2本成功、デイミオン・リーがレイアップを2本決めて、ウォリアーズが残り8分32秒に81-81の同点に追いつくと、さらにカリーが2本のショットを沈めて一挙17連続得点で一気に逆転。ウォリアーズはそこから一度も逆転を許さず、最終スコア104-89で勝利。最終クォーターは36-8という一方的な展開に持ち込み、今季13勝目(2敗)を手にした。
なかでもカリーは最後の12分間だけで4本の3ポイントを含む20得点を奪取。試合全体でもゲームハイの40得点に4リバウンド6アシスト2スティールとまたもや大暴れ。続いてネマニャ・ビエリツァが14得点3リバウンド3アシスト3スティール、アンドリュー・ウィギンズが12得点、デイミオン・リーが11得点6リバウンド、ドレイモンド・グリーンが14アシストをマーク。
もっとも、カリーはブルックリン・ネッツ戦の第3クォーター序盤にジェームズ・ハーデンと衝突したことで左腰を打撲しており、この試合を欠場する可能性もあった。
そのため、カリーは翌20日のデトロイト・ピストンズ戦に出場できるかどうかは「判断を待つことになるだろうね」と発言。「ちょっとだけど、僕は今そこの痛みと向き合おうとしている。明日の朝起きてみて、どう感じるかで(出場するかどうか)変わってくるだろうね」と語っている。
それでも、キャブズ戦の第4クォーターに披露した20得点パフォーマンスはまた新たに今季のハイライトとして加わったことは間違いない。
「俺たちは彼の爆発を必要としていて、見事にやってくれたんだ。あれが彼である所以なのさ。だからこそ、彼はこのリーグのMVPなのさ。ここ何年もフランチャイズの顔であり、俺たちを数多くの成功へと導いてくれたんだ」とグリーン。
そしてネッツ戦に続いて、この試合でもアウェイながら観客から‟MVPチャント”が鳴り響き、スーパースターのパフォーマンスに酔いしれた。
それもそのはず。カリーはこの試合でまたもや9本の3ポイントを沈めており、ここ6戦で4度目、通算38度目の快挙を達成。それに続くのはハーデンとデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)の9度と、すでに2位以下に大差をつけて独走しているのだが、今年4月からキャブズ戦までの短期間で早くも10度マークしており、その爆発力は脅威でしかない。
また、『NBA.com Stats』によると、ウォリアーズのスーパースターは今季最初の15試合だけで長距離砲を85本も沈めている。これは開幕15試合における成功数で歴代最多。さらに2位の80本(18-19シーズン)、3位の74本(15-16シーズン)はいずれもカリーと、歴代トップ3を独占している。
このままケガによる長期離脱さえなければ、今季は15-16シーズンに樹立した1シーズンにおける3ポイントの歴代最多成功本数記録(402本)を塗り替える可能性もある。33歳ながら全盛期と言える超絶パフォーマンスを連発するカリー。今後もこの男が繰り出すプレーの数々から目が離せない。
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