2021.12.10

13分出場で“オール0”…またしても不名誉なスタッツを残したトニー・スネル

9日の試合ではオール0に終わってしまったスネル[写真]=Getty Images
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 NBAにはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)のような圧倒的なオフェンス力を持つ者、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)のようなずば抜けたバスケットボールIQを持つ者など、秀でた能力を持つ選手が多く在籍している。中には1年間で姿を消してしまうプレイヤーもおり、このリーグの競争は苛烈だ。

 しかし、そんな超人たちでも常に最高のパフォーマンスを出せるとは限らない。どうしてもシュートの入らない日、ターンオーバーを連発してしまう日など、人間である以上不調の日は存在する。

 12月9日(現地時間8日)にあったポートランド・トレイルブレイザーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でも、ある選手がこの状態に苦しんでいた。ブレイザーズのトニー・スネルだ。スネルは13分間コートに立ったものの、0得点0リバウンド0アシスト0スティール0ブロックに終わってしまい、スタッツに数字を刻むことができなかった。

 だが、スネルがこのような状況になったのは初めてではない。2017年2月25日、ミルウォーキー・バックスに在籍していたスネルはユタ・ジャズ戦で28分出場したものの、前述の5部門でオール0を記録した。

 これではスネルが能力の低い選手だと思われてしまうかもしれないが、必ずしもそうではない。スネルは2019-20シーズンのデトロイト・ピストンズ在籍時に、11月7日のニューヨーク・ニックス戦で3ポイントシュート6本すべてを成功。フィールドゴール成功率100パーセントでの24得点を挙げた。

 またアトランタ・ホークスでの2020-21シーズンには、シーズンを通してフィールドゴール成功率50パーセント、3ポイントシュート成功率50パーセント、フリースロー成功率100パーセントをマーク。47試合の出場で、きわめて優秀なスタッツを残した。

 このように、好調時と不調時の差があまりにも激しいため現地ファンもスネルのプレーに困惑気味。9日の試合後にあるユーザーがこれらの事例をツイートしたところ多くの人の共感を呼び、40000を超える”いいね”が寄せられた。

 1シーズンのみでチームを去ることが増えているスネルだが、爆発力も確かに持っている。彼が一貫性を持ってプレーできるようになれば、ブレイザーズにとって大きくプラスに働くだろう。

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