2022.01.28

未来の常勝軍団を目指すウィザーズGM「基盤にしたい若手にチャンスを与えないと…」

2019年からGMを務めるシェパード氏は「常勝軍団を築き上げるためには辛抱強くなくてはいけない」と語る[写真]=Getty Images
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 1月27日(現地時間26日)、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズのジェネラルマネージャーを務めるトミー・シェパード氏へのインタビューの模様を、クラブ公式Twitterがポッドキャストを通して伝えた。

 2019年からGMを務めるシェパード氏は「このフランチャイズの今と将来にとって一番いいと思ったことを優先して、日々取り組んでいる」と話し、「この業界はみんな今すぐの結果を求めるが、我慢も必要だ。常勝軍団を築き上げるためには辛抱強くなくてはいけない」とチーム作りの哲学を明かした。

 これまでに大型のトレードも成立させてきた同氏だが「トレードの機会を探しにいくより、今いる若手をじっくり育て上げる必要もある」とドラフトで獲得した選手の育成の重要性を説いた。

「目先の1勝も大事だが、常に勝てるようになるにはチームの基盤にしていきたい若手にプレータイムを与えないといけない。それは塁にもデニ(・アブディヤ)にもコーリー(・キスパート)にも言えることで、彼らが主力として必要とされるときに向けて、引き続きチャンスを与えていきたい」

 その理念の根幹には、シェパードGMの選手の人柄を重視する方針がある。場合によっては能力を犠牲にしても人格を優先して選手を獲得すると話しており、内面の優れた若手たちが主力に育つことを信じて、長期計画で常勝軍団を作り上げようとしている。

「常勝チームを作る上でその要素は大事だ。能力がズバ抜けていても人間性や闘志が足りなければ、チームの基盤にはできない。ほかの選手と仲良くやらないといけないし、ゴールを一緒に目指せるチームプレーヤーでなくてはいけない。それはけっきょく選手の人格に関わってくる。試合の大事な場面や試練に立ち向かうときにも、優れた人格者ならば競争心全開で戦ってくれるだろう」

 現状では満足のいく結果を残せているとは言い難いウィザーズだが、「今のチームに30歳以上の選手がいないことが、将来的には一番大きい」と話すシェパードGM。彼は今回のトレードデッドラインまでに、どのような決断を下すのだろうか。

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