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2月9日(現地時間8日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズとニューオーリンズ・ペリカンズの2チーム間でトレードが合意に達したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。
5日にノーマン・パウエル、ロバート・コビントンをロサンゼルス・クリッパーズへトレードしていたブレイザーズは、CJ・マッカラム、ラリー・ナンスJr.、トニー・スネルを手放し、ペリカンズからジョシュ・ハート、トーマス・サトランスキー、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー、ディディ・ロウサダ、2022年のドラフト1巡目指名権(条件付き)、ドラフト2巡目指名権2本を獲得。
このトレードの目玉はやはりマッカラムの放出だろう。13年のドラフト1巡目10位でブレイザーズから指名されたシューティングガードは、3シーズン目(15-16)に平均20.8得点3.2リバウンド4.3アシスト1.2スティールをマークしてMIP(最優秀躍進選手賞)に輝いた。
その後も平均20得点以上をたたき出し、デイミアン・リラードと共にブレイザーズの主軸を務め、19年にはウェスタン・カンファレンス・ファイナル進出にも大きく貢献してきた。
昨年8月にはクリス・ポール(フェニックス・サンズ)の後任としてNBA選手会の会長へ就任した30歳は、今季もここまで36試合の出場で平均20.5得点4.3リバウンド4.5アシストに3ポイント成功率38.4パーセントで平均3.1本を沈めている。
8日終了時点で、ブレイザーズはウェスト11位の21勝33敗、ペリカンズは10位の21勝32敗と、両チームともプレーイン・トーナメント進出争いをしている中で主力が動くトレードに。
ペリカンズはザイオン・ウィリアムソンが今季まだ出場できていないのだが、ブランドン・イングラムに次ぐスコアラー兼プレーメイカーとなるマッカラム、ビッグマンのナンスJr.、スウィングマンのスネルを加えて戦力増強に成功したと言っていい。
一方のブレイザーズは、昨季まで8シーズン連続でプレーオフへと駒を進めてきたのだが、この2つのトレードによって戦力ダウンしたことは否定できず。腹部の手術を受けたリラードがいつ復帰するのか、あるいは今季は戻らないのかは現時点で不明だが、リラードとマッカラム中心の体制が終焉を迎えたことで再建期へ突入することになるのかもしれない。