2022.04.16
3月23日(現地時間22日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングが、敵地マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行なわれたニューヨーク・ニックス戦で大暴れし、117-111でホークスを勝利へと導いた。
昨季のプレーオフ1回戦で激突した両チームは、MSGで行なわれたシリーズ初戦でヤングが決勝弾をヒット、第5戦でもシリーズ決着へと誘うディープスリーを沈めるなど4勝1敗でホークスに軍配。ヤングはシリーズ平均29.2得点9.8アシストをマークし、一躍ニューヨークの嫌われ者となった。
その悔しさもあってか、ニックスは今季ホークス相手に3戦負けなしとしていたのだが、前回MSGで開催されたクリスマスゲームでヤングは欠場しており、両チームの対決に欠かせない“ヒール役”が不在。
そうして迎えた23日の試合。ヤングはディープスリーやフローターなどで加点。第1クォーター終了間際にはボグダン・ボグダノビッチがスローインでベースボールパスを通し、ヤングが空中で受け取ってティップショットを成功。その後もニックスのディフェンス陣を切り裂いてレイアップやプルアップスリーを沈めるなど得点を量産。
試合終盤には切れ味鋭いクロスオーバードリブルでタージ・ギブソンをアンクル・ブレイクしてとどめとなるジャンパーを突き刺し、7本の3ポイント成功を含むゲームハイの45得点に8アシストでフィニッシュ。
これにより、ヤングは24歳未満で通算25度目の40得点ゲームをクリアしたNBA史上6人目の選手となった。これまでにこの記録を達成してきたのはリック・バリー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか/35度)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/32度)、ボブ・マッカドゥ(元バッファロー・ブレーブスほか/32度)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/31度)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/27度)と、エリートクラブの仲間入りを果たしたことは間違いない。
なお、ホークスはボグダノビッチが32得点3アシスト3スティール、ケビン・ハーターが14得点8リバウンド4アシスト、ダニーロ・ガリナーリが10得点10リバウンド、ディアンドレ・ハンターが10得点5リバウンドと続いた。
試合中、MSGに集まったニックスファンからブーイングを浴び続けたヤングは「正直なところ、あんまり騒がしくはなかった」と語り、「ここでプレーするのは楽しいんだ」とコメント。そしてこうも話していた。
「僕らが今夜コートでやっていたこと、ハドルで見せたエナジーを毎試合出せれば、どんな試合でも自分たちに勝利するチャンスを与えてくれると思う」。
2連戦となった24日のデトロイト・ピストンズ戦で、ホークスは101-122で敗戦。とはいえ、イースタン・カンファレンス10位のホークス(36勝37敗)は、11位のニックス(31勝42敗)、12位のワシントン・ウィザーズ(30勝41敗)にそれぞれ5.0ゲーム差をつけているため、プレーイン・トーナメント進出は濃厚。ヤングを中心に、ホークスがこの先どこまで順位を上げて一発勝負のプレーイン・ゲームを迎えることになるか注目していきたい。
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