2022.03.29

初の王座獲得を見据えるシクサーズのエンビード「俺たちにはチャンスがある。だが…」

シクサーズのエンビード(左)とリバースHC(右)[写真]=Getty Images
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 今季のフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ベン・シモンズ(現ブルックリン・ネッツ)を欠くなかで、ジョエル・エンビードを中心にイースタン・カンファレンス上位を堅持。2月のトレードデッドラインにネッツからジェームズ・ハーデンを加えたことで、現在はイーストの首位争いを演じている。

 リーグ最高級のビッグマン(エンビード)とリーグ有数のプレーメイカー(ハーデン)を擁するシクサーズは、3月29日(現地時間28日、日付は以下同)を終えた時点でイースト2位の46勝28敗。4チームが1.0ゲーム差でひしめく首位争いはレギュラーシーズン最終日まで続く様相となっており、4月17日からチャンピオンシップをかけたプレーオフが幕を開けることとなる。

 29日に『The Athletic』へ掲載された記事のなかで、エンビードは今季NBAチャンピオンの座に就くことができるかどうかについてこう話していた。

「俺たちにはチャンスがある。だがこのチームの皆が可能な限り最高レベルのプレーをしなければならない。俺はこれまでで最も支配的になる必要がある。もちろん、(ハーデンも)点を取るか仲間たちをセッティングするかに限らず、ものすごくいい状態にならないといけない。皆が一丸となって、互いを信頼してまとまっていく必要がある。タイリース(マクシー)はすばらしいし、トバイアス(ハリス)も、マティス(サイブル)も、ジョージ(ニアン)も最高だ。ベンチから出てくる選手たちも最高さ」。

 プレーオフを勝ち上がって王座を獲得するためには、ファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナル、カンファレンス・ファイナル、そしてNBAファイナルという4つのシリーズで4戦先勝しなければならず、1人や2人の選手が爆発して勝ち続けることができるわけではない。

 エンビードとしては自身の支配的な活躍、そして新たな相棒ハーデンのパフォーマンスは必須として、ロースターにいる全選手の活躍と献身を求めているのだろう。

 自己最高級のシーズンを送るエンビードにとって、もしイースト1位でレギュラーシーズンを終えることができれば初のMVPに輝く可能性も高くなるだけに、引き続き攻防両面で大暴れを期待したいところだ。

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