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「相手を褒めるしかない。彼らはアグレッシブに向かってきた。ものすごいエナジーでね」。
アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングが語ったこの言葉が、マイアミ・ヒートとのシリーズ初戦を端的に物語っていたと言えよう。
4月18日(現地時間17日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス1位のヒートと、プレーイン・トーナメントを勝ち抜いて第8シードを手に入れたホークスによるファーストラウンド第1戦は、ホームのヒートが最大32点差をつけて最終スコア115-91で先勝。
ヒートではベンチスタートのダンカン・ロビンソンがプレーオフの球団新記録となる8本の3ポイント成功を含むゲームハイの27得点、ジミー・バトラーが21得点6リバウンド4アシスト3スティール、PJ・タッカーが16得点5リバウンド、カイル・ラウリーが10得点9アシストを記録。
そしてヒートはヤングをフィールドゴール成功率わずか8.3パーセント(1/12)の計8得点に6リバウンド4アシスト2スティールに6ターンオーバーへと封じ込めたのである。
23歳のオールスターガードは今季平均28.4得点9.7アシストを残し、レギュラーシーズン中のヒート戦でも平均25.5得点7.3アシスト、16日に行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの第8シードをかけた一発勝負では38得点9アシストの大暴れを見せていたのだが、この日はNBAキャリアワーストタイとなるフィールドゴール成功率に終わる大ブレーキ。
昨季のプレーオフデビュー戦。ヤングはニューヨーク・ニックス相手に敵地で決勝弾となるフローターを沈めるなど計32得点10アシストで勝利を演出したのだが、今年はヒートの肉弾ディフェンスの前に封じられてしまった。
「彼は絶えずディフェンスを分断し、ヘルプを引き寄せる。ヘルプがこなければレイアップやフローターを決めてしまうし、そこでヘルプに行けば、毎回(パスで)その状況に適したヤツを見つけてしまう。その点、今日の俺たちはすごくいい仕事ができたと思うね。あまりファウルをせず、自分たちの足を動かして彼の前にいることができたからな」。
ヒートの闘将バトラーは試合後にそう語り、ゲームプランが奏功したことをアピール。一昨季にイーストを制してNBAファイナルまで駆け上がったヒートは、2シーズンぶりの頂上決戦、そして2013年以来となるNBAチャンピオンに向けて好スタートを切った。
対するホークスは守護神クリント・カペラが右ひざを痛めて欠場も、パワーフォワードのジョン・コリンズが3月中旬以来の復帰を飾って10得点4リバウンドをマーク。さらにダニーロ・ガリナーリが17得点5リバウンド、ディアンドレ・ハンターが14得点を記録。
だが準備万端のヒート相手に勝利するためにはヤングの奮起がマスト。20日のシリーズ第2戦に向けて、ヤングは「僕にはとてつもないほどの自信がある。このチームならここから好転できるさ」とリベンジを誓っており、ホークスがどこまで巻き返せるかに注目だ。
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