2022.04.04

約2年ぶりに古巣トロントへ凱旋したラウリー「忘れられない思い出になったよ」

元チームメートのラウリー(右)とバンブリート(左)[写真]=Getty Images
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 4月4日(現地時間3日、日付は以下同)。今季からマイアミ・ヒートでプレーするカイル・ラウリーが約2年ぶりにトロントへ凱旋した。

 昨季までの9シーズンをラプターズでプレーしてきたラウリーには“Greatest. Raptor. Of. All. Time.”(ラプターズ史上最高の選手)という異名があるように、数多くのフランチャイズ最多記録を保持しており、2019年の球団史上初優勝にも大きく貢献してきた功労者。

 昨季ラプターズは新型コロナウイルスのパンデミックによってカナダでは移動制限があり、ホームをフロリダ州タンパにあるアマリー・アリーナとしていたため、ラウリーにとって熱狂的なファンが集まるトロントのスコシアバンク・アリーナでプレーするのは20年2月以来、実に約2年ぶり。

 今年2月2日に行なわれたアウェイのラプターズ戦に個人的な事情で欠場していたラウリーは、この日約35分プレー。試合をつうじてトロントのファンから温かい声援を受けて16得点6リバウンド10アシストをマークし、114-109の勝利に貢献。

 2連戦の2日目ということもあり、ヒートはジミー・バトラーPJ・タッカーといった主力が欠場も、4連勝を飾って今季戦績を51勝28敗とし、イースタン・カンファレンス首位の座を堅持した。

「これから先もずっと、(自分の中で)大事にしていく何かになった。勝てたからなおさら良かったね。もし勝てなかったとしても、最高の夜、スペシャルな夜になっていただろうね」。

 試合後にラウリーはそう語り、フレッド・バンブリートやパスカル・シアカムといった元チームメートたちと対戦相手として競い合ったゲームを締めくくった。

「僕にとって、あんなふうに熱烈に歓迎し、感謝を示してくれたファンの皆はかけがえのない存在なんだ。(移籍してから)初めての試合というのはいつだってスペシャルなことだし、忘れられない思い出になったよ」。

 NBAキャリア初期にジャーニーマンだったラウリーは、ラプターズでスターターに定着してオールスターの常連へと成長し、19年にはチャンピオンとなった。その過程を温かく見守りつつ、熱い声援を送ってくれた古巣トロントのファンへ多大な感謝を示していた。

 今季で創設27シーズン目のラプターズは、4日を終えた時点でイースト6位の45勝33敗を残しており、2シーズンぶりのプレーオフ返り咲きが濃厚。

 このチームではビンス・カーターやクリス・ボッシュ(ともに元ラプターズほか)、デマー・デローザン(現シカゴ・ブルズ)といった選手たちがプレーしてきたのだが、球団史上初の永久欠番となるのは、やはり“G. R. O. A. T.”ことラウリーが着用していた7番となるのではないだろうか。

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