2022.04.27

攻防両面で大活躍したセルティックスのテイタム「僕らは最初から最後まで集中していた」

シリーズ平均29.5得点をマークしたテイタム[写真]=Getty Images
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 ボストン・セルティックスとブルックリン・ネッツによるプレーオフ ファーストラウンドは、初戦から白熱した展開となり、注目を浴びていた。

 もっとも、このシリーズはジェイソン・テイタムの決勝レイアップで初戦に劇的勝利したセルティックスが続く3試合も制して4戦負けなしのスウィープでネッツを撃破し、カンファレンス・セミファイナル進出を果たした。

 テイタムは4月26日(現地時間25日、日付は以下同)に行なわれたシリーズ第4戦でファウルアウトとなったものの、強固なディフェンスを続けていくチームをベンチから見守っていた。

「信じられなかったね。でも、僕らはそのスタイルを構築してきたんだと思う」と、チームとしての自信をのぞかせたテイタムは、4戦でスウィープ決着となったプレーオフのシリーズで118得点(平均29.5得点)を残し、フランチャイズ史上最多得点記録を更新。

「僕はチャンピオンシップをかけた道のりというのは、決して簡単なものじゃないと思っている。ベストな相手と対戦しなければいけないんだ。だから僕らはその挑戦を引き受けたんだし、タフになるんだと分かっていた」。

 シリーズ終了後にそう語ったテイタムはそのことが奏功したと振り返る。

「それが僕らにとって良かったんだと思う。僕らはスウィープで退けたけど、第1戦はブザービーターの決着で、第2戦は17点ビハインドからの逆転勝利だった。第3戦は残り8分5点差だった。どの試合もタフだったけど、僕らは最初から最後まで集中していた」。

 ネッツとのシリーズで、テイタムは両チームトップとなる平均29.5得点7.3アシストに4.5リバウンド1.8スティールと大活躍。さらにジェイレン・ブラウンが同22.5得点5.3リバウンド4.3アシスト2.5スティール、マーカス・スマートが同16.5得点4.0リバウンド7.0アシスト1.3スティール、アル・ホーフォードが同13.0得点7.5リバウンド2.0アシスト、グラント・ウィリアムズが同11.0得点4.0リバウンド1.5ブロックと、計5選手が平均2ケタ得点をマーク。

 そしてセルティックスはチーム一丸となった強固なディフェンスでネッツへ襲い掛かり、ケビン・デュラントをシリーズ平均26.3得点にフィールドゴール成功率38.6パーセント、3ポイント成功率33.3パーセントに抑え込み、カイリー・アービングも同21.3得点とスローダウンに成功。

 なかでもテイタムはデュラント相手にディフェンスでも見事な働き。『NBA tracking data』によると、テイタムは4戦合計で30分23秒、計139ポゼッションでデュラントと対峙し、わずか12得点しか許さなかった。

 テイタムにガードされた時のデュラントは、フィールドゴール成功率16.7パーセント(3/18)で3ポイントは5本ともミス、ターンオーバーを12本も記録し、2本のブロックを浴びていた。

 セルティックスがカンファレンス・セミファイナルで対決するのは、ミルウォーキー・バックスとシカゴ・ブルズの勝利チーム。4戦を終えてバックスが3勝1敗とリードしており、この展開のままいけばディフェンディング・チャンピオンとのシリーズになることが濃厚。

 今はシリーズを終えたばかりのため、休養してコンディションを回復させて、万全の態勢で次のシリーズに備えてほしいところだ。

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