2022.06.29
5月18日(現地時間17日、日付は以下同)に幕を開ける今年のイースタン・カンファレンス・ファイナルは、マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスによる対決となった。
ヒートはカンファレンス・セミファイナル第6戦でフィラデルフィア・セブンティシクサーズを退けたことで、第7戦までもつれたセルティックスとミルウォーキー・バックスのシリーズよりも一足早く終えており、ジミー・バトラーは「ミルウォーキーにせよボストンにせよ、どちらも本当に、本当に優れたチーム」と見ており、17日に「相手はボストンになった。俺たちは楽しみにしている。ベストになるためには、ベストを倒さなきゃならないからな」と意気込んでいた。
両チームは2020年のイースト決勝でも対決しており、この時はヒートが4勝2敗で制してファイナル進出。もっとも、今季のレギュラーシーズンにおける直接対決ではセルティックスが2勝1敗でリード。ディフェンシブ・レーティングでリーグ1位のセルティックス(106.2)に対し、ヒートも108.4でリーグ4位と、イーストトップ2のディフェンス力を有するチームがイースト決勝で激突することとなる。
また、今年のプレーオフでバトラーはここまでリーグ4位の平均28.7得点に7.6リバウンド5.4アシスト2.1スティールと絶好調。一方のセルティックスのジェイソン・テイタムも同5位の平均28.3得点に5.6リバウンド6.1アシスト1.3スティールと、こちらも好調を維持しており、両エースによる直接対決にも注目。
「今の彼はリーグでもベストの1人。オフェンス面で最大限に注意しなければならない。そして俺が本当に感心しているのは、ディフェンスで彼が見せている激しさ。これには敬意を表するべきだし、リスペクトしている。俺はそういう選手たちと対戦したくてたまらないのさ」とバトラーはテイタムを警戒。
セルティックスはバックス相手に2勝3敗と王手をかけられながらも第6戦から2連勝。テイタムは「第5戦に敗れて傷ついたけど、僕はそれと同じくらい、このチャレンジを楽しみにしていた。自分を信じていたし、このチームのことも信じていた。自分がやってきたプレーができると思っていたし、僕らはやり返せると見込んでいたんだ」とチームとしての自信をのぞかせていた。
だがヒートには闘将バトラーという男がいる。ベテランのPJ・タッカーはヒートのリーダーをこのように評していた。
「彼が恐れることはまずない。俺はこれまで本当に優れた選手たちとプレーしてきたけど、彼らは大舞台になると萎縮してしまっていた。でも彼は大舞台のどの瞬間であろうと喜んで立ち向かっている。恐れを知らないのさ」。
もちろん、ヒートにはバトラーとタッカーだけでなく、バム・アデバヨやカイル・ラウリー、タイラー・ヒーロー、セルティックスにもテイタムのほかにジェイレン・ブラウンやマーカス・スマート、アル・ホーフォード、グラント・ウィリアムズといった有能な選手が複数在籍している。ヒートとセルティックスによる、今年のNBAファイナルへの出場権をかけて競い合うイースト決勝は、例年同様あるいはそれ以上に白熱したシリーズとなるのではないだろうか。
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