2022.03.30
ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、キャリア5シーズン目ながら、3月3日に24歳を迎えたばかり。
といっても、3年連続でオールスターに選ばれており、昨夏にはアメリカ代表の一員として東京オリンピックに出場して平均15.2得点をマークして金メダル獲得に貢献した経験を持つリーグ屈指のフォワードへと成長。
3月7日(現地時間6日、日付は以下同)に対戦したブルックリン・ネッツは、昨季プレーオフ1回戦で1勝4敗で敗れた相手で、東京五輪でチームメートだったケビン・デュラント、元セルティックスのカイリー・アービングというリーグ屈指の実力者が在籍する好チーム。
「彼らと対戦する機会があれば、自分の最大限の力を見せてやろうとするものなんだ」とテイタムが試合後に語ったように、この日はフィールドゴール成功率53.3パーセント(16/30)、3ポイント成功率53.3パーセント(8/15)、フリースロー成功率82.4パーセント(14/17)とショットが冴えわたり、今季最多の54得点をマーク。
テイタムの大活躍もあり、セルティックスは126-120でネッツを撃破。ここ16戦は14勝2敗と絶好調で、チームはイースタン・カンファレンス5位(39勝27敗)まで浮上している。
今季で創設76シーズン目となったセルティックスは、ロサンゼルス・レイカーズと並んでNBA史上最多タイとなる17度の優勝回数を誇る名門チーム。
だが数多くのレジェンドがプレーしてきたセルティックスの歴史において、テイタムよりも多く50得点以上を記録した選手は皆無。ラリー・バード(元セルティックス)が4度残しており、レギュラーシーズンとしてはテイタムはバードと並んで歴代最多タイなのだが、テイタムは非公式ながら昨季のプレーイン・ゲーム(対ワシントン・ウィザーズ)で50得点、ネッツとのプレーオフ1回戦の第3戦でも50得点と、24歳ながらすでに6度も達成しているのだから末恐ろしい。
このままの調子で高得点を連発していけば、テイタムはセルティックス史上最高のスコアラーへ上りつめることができるかもしれない。
ただし、テイタムが球団史上ベストな選手、NBAでも一握りのトッププレーヤーへ仲間入りするためには、イーストを勝ち上がってNBAファイナルへ足を踏み入れて、チャンピオンシップを勝ち取ることが必須。
リーグ有数の実力者となったテイタム擁するセルティックスには、ジェイレン・ブラウンやマーカス・スマート、アル・ホーフォードにロバート・ウィリアムズ3世、デリック・ホワイトといった好選手がいるだけに、その可能性は決してゼロではないはずだ。
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