2022.07.02
4月30日(現地時間29日、日付は以下同)。シカゴ・ブルズのザック・ラビーンが2021-22シーズン終了の会見に臨んだ。
27歳のガードは、レギュラーシーズンで67試合に出場して平均24.4得点4.6リバウンド4.5アシストを記録。左手親指や背中を痛め、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入り、さらには左ひざの不快感などもあって欠場した試合もあったのだが、2年連続でオールスターに選出。
そしてキャリア8シーズン目にして初のプレーオフを経験。ブルズはミルウォーキー・バックス相手に1勝4敗で敗れ、ラビーンは今季最終戦となったシリーズ第5戦では同プロトコル入りのため欠場と、悔しい思いもしたが、平均19.3得点5.3リバウンド6.0アシストを残した。
そのラビーンは、今夏“重大な決断”を下すこととなる。NBA入り後、初めて制限なしフリーエージェント(FA)となるからだ。ブルズでプレーした5シーズンを楽しんできた男は、オープンな気持ちでFA戦線を迎えるようだ。
「フリーエージェンシーを楽しむつもりだ。僕(と代理人のリッチ・ポール)は決断を下していくことになる」と口にし、さらにブルズについてこのように話していた。
「皆のことは本当に、心の中では大好きだ。ただ、僕はビジネスとして決断していかなければいけない。1人の男としてね。でも自分が自動的に(シカゴへ)戻るとか、自動的に離れることになるとは見ていない」。
ブルズでオールスター選手へ成長し、昨夏にはアメリカ代表の一員として東京オリンピックで金メダルを獲得したラビーンがもし移籍となれば、移籍先のチームは戦力増強となり、ブルズの戦力ダウンが容易に想像できる。
「自分を評価してもらい、(高額契約が)支払われることは大事なことだと思う。僕は自分のことをリーグでもトップ(に相当する)選手だと見ている。この4年間で、僕はそのことを証明してきたんだ」。
ラビーンがそう話していることから、今夏にこの男は高額契約を手にすることが確実視されている。ブルズでバスケットボール運営部門副代表を務めるアルトゥラス・カルニショバスはこう話していた。
「我々は彼との関係がある。彼はここで何を期待されているか、分かっているはずだ。我々は本当に、彼とは良好な関係を築くことができている。この2シーズンは、彼のキャリアにとってもベストなものだった。だから我々は楽しみにしている」。
はたして、ラビーンは今夏どんな決断を下すことになるのか。ブルズを含む複数のチームと面談し、最も高額な契約を提示したチーム、あるいは満足のいく役割や条件を提示してきたチームと契約を結ぶことだろう。そのチームがブルズである可能性も、十分残されていると言っていいはずだ。
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