2022.06.09

テイタム、ブラウン、スマート…セルティックスの3本柱が第3戦で約38年ぶりの快挙

ホームで行なわれたファイナル第3戦を制したセルティックス[写真]=Getty Images
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 今年1月下旬以降、白星先行で勝利を積み重ねてきたボストン・セルティックスは、3月末を最後にプレーオフに入ってからも連敗を喫しておらず、それはNBAファイナルでも変わらなかった。

 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)にホームのTDガーデンで行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナル第3戦。セルティックスは序盤から主導権を握り、ウォリアーズの追い上げに遭いながら、最終スコア116-100でこの試合をモノにした。

「タフな状況から応酬する時、僕らは自分たちがベストな時がまさにそうだと思う。そういったチームに対してランを仕掛けてやってのけた。今夜も何度かそれができたよ」(ジェイソン・テイタム

 この試合の第3クォーター。ウォリアーズはステフィン・カリーが爆発して猛追し、残り3分45秒に83-82で逆転に成功。だが直後のポゼッションでテイタムのアシストからマーカス・スマートが3ポイントを沈めてすぐさまリードを奪い返すと、そこからは一度も逆転を許さずに押し切った。

 最終クォーターでディフェンスをさらに引き締めたことで、セルティックスはカリーとクレイ・トンプソンを封じ、ウォリアーズをわずか11得点に抑え込んでおり、自慢のディフェンスが牙をむいたのである。

 この試合、セルティックスではジェイレン・ブラウンが27得点9リバウンド5アシスト、テイタムが26得点6リバウンド9アシスト、スマートが24得点7リバウンド5アシストと、チーム生え抜きの3本柱が大暴れ。

 『ESPN Stats & Info』によると、NBAファイナルで同一チームの3選手が1試合に20得点5リバウンド5アシスト以上をマークするのは約38年ぶり。1984年のロサンゼルス・レイカーズ(アービン“マジック”ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、マイケル・クーパー)以来の快挙となった。

 さらに、この試合で8得点10リバウンド3スティール4ブロックと暴れ回ったロバート・ウィリアムズ三世は、86年のファイナル第4戦で3スティール3ブロックを残したケビン・マクヘイル以来、セルティックスの選手としてNBAファイナルで1試合3スティール3ブロック以上を残した球団史上2人目の選手に。

 一方のウォリアーズはカリーが3戦連続でゲームハイとなる31得点、トンプソンがシリーズベストの25得点、アンドリュー・ウィギンズが18得点7リバウンド2スティール2ブロックを残すも、最終クォーターで沈黙。このクォーターのルーズボール争いでホーフォードが乗っかってきたことで左足を痛めたカリーは「身動きがとれなくなった。確かに、痛みも感じた。でも大丈夫だろう。明日様子を見てみて、金曜(日本時間の土曜日の第4戦)に向けて準備していくよ」と語っていた。

「相手を快適にさせてしまった時、特にそれが相手のホームだとホームの観客がいるからタフになる」とドレイモンド・グリーンが語っていたように、TDガーデンは熱狂的なファンが集結し、セルティックスへ熱い声援を送り続けており、それは11日に行なわれる第4戦でも同じことが容易に想像できる。

 だがウォリアーズとしては、もし次戦に敗れてしまえば1勝3敗と王手をかけられてしまうだけに、なんとしてでも敵地で1勝を手にしておきたいところだ。

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