2022.06.10
ボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズによる今季のNBAファイナルは、会場をカリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターからマサチューセッツ州ボストンにあるTDガーデンへと移し、6月9日(現地時間8日、日付は以下同)に第3戦が行なわれる。
8日にはチーム練習が行なわれ、セルティックスでトップスコアラーを務めるジェイソン・テイタムがメディアの前で口を開いた。
2010年以来初のファイナルへと勝ち進んだセルティックスはここまで1勝1敗。08年以来となるNBAチャンピオンとなれば、ロサンゼルス・レイカーズ(17度)を抜いてNBA史上単独トップとなる18度目の王座獲得となる。
キャリア5シーズン目で初の頂上決戦へと足を踏み入れた24歳のフォワードは、この名門チームをあと3勝で王座へと導くことができる位置にまで到達した。ベストプレーヤーという称号を得るためには、避けては通れない道のりである。
「チャンピオンシップを勝ち取れたら、いろんなことを討論できることになる。(でも)チャンピオンでなければそうすることはできないんだ」。
「確かに、(僕らは)あの夜に負けた。だから明日すぐさま立ち直ることを楽しみにしている。ホームのガーデンで迎える最初のファイナルなんだ。楽しくなるさ。僕はそれをかみしめて、この経験を楽しみにしているよ」。
テイタムはシリーズ初戦で12得点13アシスト、続く第2戦ではチームトップの28得点に6リバウンド3アシストを記録。3年連続でオールスター入りした男は、今季オールNBAファーストチームにも選ばれた。
今プレーオフではファーストラウンドでケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、カンファレンス・セミファイナルではヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、そしてカンファレンス・ファイナルではジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)という、いずれもリーグ最高級の選手たちと渡り合い、勝利を手にしてきた。
もっとも、テイタムの活躍だけでウォリアーズから勝利を奪えるわけではない。初戦で26得点を残したアル・ホーフォード、18得点をマークしたマーカス・スマートは第2戦でそれぞれ2得点に終わっているだけに、彼らの復調もカギとなるのだが、テイタムが勝利するためのカギとして挙げていたのはターンオーバー。
「ターンオーバーというのはゲームで重要な要素となる。特にその数が相手のスコアにたくさんつながってしまった時にね。だからターンオーバーを抑えることができるかが、相手の得点を抑えることにつながるんだ」。
セルティックスは今プレーオフにおいて、15本以下に抑えた試合で13勝2敗の好戦績を残している一方、その数が16本以上となると5戦全敗と勝利できていない。
「そう、つまり僕らはターンオーバーをせず、自分たちに勝利するチャンスを与えなきゃいけない。それは別に難しいことじゃないんだ」とテイタムは話しており、セルティックスはシリーズ2勝目をつかむべく、ホームの熱狂的なファンが大声援を送る第3戦に臨むこととなる。
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