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昨季4年ぶり通算7度目のNBAチャンピオンとなったゴールデンステイト・ウォリアーズは、2017、18年以来の球団史上2度目の連覇を目指して今季へ臨む。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを筆頭に、アンドリュー・ウィギンズやジョーダン・プール、ケボン・ルーニーという強固な基盤は健在で、ジョナサン・クミンガや新加入のドンテ・ディビンチェンゾとジャマイケル・グリーンもおり、充実した戦力を有している。
もっとも、ウォリアーズがこのメンバーで来季以降も戦えるかは微妙。ウィギンズは今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)で、プールは来夏に制限付きFAになるからだ。
両選手とも延長契約を結ぶ資格があるのだが、グリーンも来季契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAになることが可能。もしこの男が移籍を決断してしまえば、ウォリアーズは3本柱の一角を失ってしまう。
8月20日(現地時間19日)に『Heavy.com』へ公開された記事のなかで、ウェスタン・カンファレンスのチームでエグゼクティブを務める人物が、匿名でショーン・ディビニー記者へこう話していた。
「ドレイモンドへ、マックス額の契約を与えるチームは多くない。できないさ。彼はウォリアーズというチームで本当にうまくフィットしているし、(オフェンスとディフェンスの)両面で、あのチームは彼とフィットしている」。
2012年のドラフト2巡目全体35位指名でNBAキャリアをスタートさせたグリーンは、昨季までの10シーズンで優勝4度に最優秀守備選手賞(17年)、オールスターに4度、オールNBAチームに2度、オールディフェンシブチームには7度も選ばれた実績を持つ。
昨季は平均28.9分7.5得点7.3リバウンド7.0アシスト1.3スティール1.1ブロックにフィールドゴール成功率52.5パーセントを残したとはいえ、来年3月には33歳を迎える。
「彼は新たな契約のうち、大部分で今と同じことをこなしていかなければならない。来年夏には33歳になる彼が、さらに2、3年後もできるのかということ。別に彼のゲームは身体能力に頼ったものではない。彼がディフェンスで動ける限り、あのレベルをキープでき、パサーとしての能力を発揮し続けるのであれば、彼に大金を支払うチームは出てくるだろう」とエグゼクティブは話す。
グリーンが来夏に制限なしFAとなり、マックス額の超高額契約を求めたとしても、獲得を熱望するチームはそう多くはないだろう。だが持ち前のハートの熱さや高いバスケットボールIQ、ヴォーカルリーダーとしての存在感を加味すれば、スタッツだけで判断される選手ではないことから、高額契約を提示するチームが出てくるのではないだろうか。
カリーやトンプソンからすれば、グリーンはずっと一緒にプレーして4度もリーグを制してきたチームメート。グリーンとしても、ウォリアーズと延長契約を締結することが最高のシナリオと言っていいだろう。
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