2022.09.17

クリス・ボッシュがヒート時代の戦友レブロン・ジェームズをG.O.A.T.に推す理由とは?

ヒート時代のレブロン(右)とボッシュ(左)[写真]=Getty Images
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 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、今季でNBAキャリア20シーズン目に突入する。高卒でリーグ入りしたとはいえ、12月30日に38歳を迎える男は間違いなく大ベテランの部類に入る。

 だがこれまでにキャリア20シーズン以上をプレーしてきた選手たちと大きく異なるのは、レブロンが依然としてリーグのベストプレーヤーの1人という立ち位置にいることだろう。

 昨季は複数のケガのため56試合のみの出場に終わり、レイカーズはプレーオフ出場を逃してしまったとはいえ、レブロンは平均37.2分30.3得点8.2リバウンド6.2アシスト1.3スティール1.1ブロックにフィールドゴール成功率52.4パーセントをマーク。

 これまでに4度のシーズンMVPに加え、4度の優勝とファイナルMVPを獲得し、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ18度、オールディフェンシブチームにも6度選ばれてきた“キング”は、NBA史上で見ても最高級の実績を残してきた。

 そんなスーパースターについて、マイアミ・ヒートで4シーズンを共にプレーし、4年連続のファイナル進出、2012、13年に2連覇を達成した元チームメートのクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)は20年11月にYouTubeへ公開されたポッドキャスト番組「ALL THE SMOKE」の番組内でこう語っていた。

「僕たちは彼がどこまで行けるのか、この先彼がキャリアをどこまで伸ばすことになるかという夢を抱いている。彼がプレーするのを終えるまで、私たちが感謝することはないだろうね。それに(レブロンは)G.O.A.T.になることを望むほかの選手たちに対して、ものすごく困難な新しいノルマを生み出すことになる。だって彼は少なくとも18年間も全盛期を送ることになるんだから」。

 ボッシュは史上最強を意味する“G.O.A.T.(Greatest Of All Time)”として、03年のドラフト同期であるレブロンをプッシュ。マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)、マジック・ジョンソン、コービー・ブライアント(ともに元レイカーズ)といった選手たちと共に名を連ねるレブロンを絶賛していた。

 現時点で2度の3連覇と6度のファイナルMVP、10度の得点王など数多くの偉業を達成してきたジョーダンを“G.O.A.T.”に推す声が多いことは事実。だがそのジョーダンでさえ、レブロンのように18年間も全盛期のパフォーマンスをキープすることはなかった。

 レブロンが日々のワークアウトでコンディショニングにもフォーカスして常に“出場可能な状態”にしていること、そしてそれを約20年間にもわたって持続するモチベーションの高さは特筆すべきだろう。

 ボッシュの発言によってジョーダンに代わってレブロンが史上最強の選手へ躍り出るわけではないものの、レブロンのキャリアもジョーダンのように、唯一無二の金字塔と言っていいはずだ。

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