2022.01.07
「このリーグで最も難しいこと、それは勝利なんだ。誰だって勝つというのは決して当たり前のことではない」。
ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは12月29日(現地時間28日、日付は以下同)のヒューストン・ロケッツ戦に132-123で勝利し、連敗を5でストップできたことを喜んでいた。
この日レイカーズは今季19パターン目の先発陣をコートに送り出したのだが、その布陣はラッセル・ウェストブルック、エイブリー・ブラッドリー、マリーク・モンク、スタンリー・ジョンソン、レブロンというスモールラインナップ。ドワイト・ハワード、ディアンドレ・ジョーダンという両センターは健康体で出場可能だったものの、この日はレブロンをセンターに配置し、リザーブ陣もカーメロ・アンソニー、テイレン・ホルトン・タッカー、ダレン・コリソンしか起用せず、8人ローテーションで乗り切った。
だがこのラインナップが奏功したのか、レブロン(32得点11リバウンド11アシスト)とウェストブルック(24得点12リバウンド10アシスト)がトリプルダブルをマーク。さらにモンクが25得点2ブロック、カーメロが24得点9リバウンド2ブロック、ブラッドリーが14得点をマーク。
今でこそ公称206センチ113キロという筋骨隆々の肉体を誇るレブロンだが、「俺はやせていて、ひょろっとした子どもとして育った。でもチームで一番大きかったわけでもないし、センターを務めたこともなかった。いつだって俺はウィングかハンドラー役でプレーしてきた」と、バスケットボールキャリア初のセンターだったという。
現在、レイカーズはフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りによって離脱しており、デイビッド・フィズデイルAC(アシスタントコーチ)が代役を務めている。レブロンがマイアミ・ヒート在籍時にもACを務めており、優勝を勝ち取った戦友でもある。ヒートではレブロンのほか、ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)やクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)といった選手たちがおり、ボッシュをセンターとして起用して機動力を駆使して戦っていた。
レブロンにはビッグマン相手にも当たり負けしない強靭なフィジカルがあり、ディフェンス時にスイッチして相手チームのセンターをガードしてきただけに、不可能なことではなかっただけなのだろう。
「俺はこれまでのキャリアを通して、5つのポジションをプレーできることを自負してきたと思う。もしくは、少なくとも5つのポジション全てを理解していた。だから今夜は…センターとして起用されたのさ。たくさんのプレーをうまくこなせるように努力しただけ」とレブロン。
今月30日に37歳を迎える大ベテランは「今の俺はオフェンス面で本当にいい状態にある気がしている」と話したように、ここ5試合で平均34.4得点10.0リバウンド6.4アシスト1.6スティール1.4ブロックにフィールドゴール成功率58.2パーセントと絶好調。
アンソニー・デイビスが左膝を痛めたことで戦線離脱しているものの、この男が健在な限り、レイカーズには毎試合で勝利するチャンスがあるのではないだろうか。
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