2022.10.11

イースト下位予想のウィザーズ…八村塁の評価は「彼は1対1から点を取れるが…」

現地メディアによるウィザーズの予想順位は?[写真]=伊藤 大允
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八村塁はベンチスタートながらプレシーズンで3戦連続の2ケタ得点

 10月11日(現地時間10日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはシャーロット・ホーネッツ相手に116-107で勝利し、プレシーズンゲーム初白星を手にした。

 新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルから解除されたブラッドリー・ビールデニ・アブディヤ(左足付け根の痛み)、コーリー・キスパート(左足首のねんざ)と、この試合では主力3選手が欠場。さらにはチームトップの20得点をマークしたクリスタプス・ポルジンギスが左足首ねんざのため試合途中に離脱することに。

 それでも、カイル・クーズマが15得点5リバウンド3アシスト、ダニエル・ギャフォードが14得点7リバウンド3アシスト、ウィル・バートンが10得点6アシスト、デロン・ライトが10得点2スティールで勝利に貢献。

 八村塁はベンチスタートした選手たちの中で最多となる約25分をプレーし、15得点3リバウンドと、プレシーズン3戦すべてで2ケタ得点を残した。

 また、ウィザーズはモンテ・モリスの7本を筆頭に、チーム全体で29本のアシストを記録。ゴールデンステイト・ウォリアーズとのジャパンゲームズ2試合で成功率わずか20.6パーセント(14/68)と不発だった3ポイントでも、この試合では38.7パーセント(12/31)と上昇。

 NBAではプレシーズンも終盤に差し掛かっており、ウィザーズは15日にニューヨーク・ニックスとのプレシーズン最終戦、そして20日のインディアナ・ペイサーズ戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。

NBA4年目を迎えた八村[写真]=伊藤 大允

イースト下位予想のウィザーズ、八村に対する現地メディアの評価は?

 そうしたなか、現地メディアは今シーズンの順位予想を公開している、5日に公開された『NBA.com』のプレビューでは、ウィザーズが狙えるのはイースタン・カンファレンス10位で、プレーイン・トーナメント最後の枠に。

 イーストは昨シーズンにプレーオフへ駒を進めたマイアミ・ヒート、ボストン・セルティックス、ミルウォーキー・バックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、トロント・ラプターズ、シカゴ・ブルズ、ブルックリン・ネッツ、アトランタ・ホークスに加え、今夏のトレードでドノバン・ミッチェルを獲得したクリーブランド・キャバリアーズがトップ9チームと見られており、ウィザーズはプレーイン最後のスポットに入り込めるかどうかというものだった。

 そして11日に『The Athletic』が公開したプレビューでは、イースト11位の38勝44敗と、プレーイン進出も逃すという厳しい予想。記事のなかではビールとポルジンギス、クーズマがオフェンスの中心を担い、攻撃面ではリーグトップ10に入り込むチャンスがあると評している一方で、昨シーズンのディフェンシブ・レーティングでリーグ25位の114.5に終わったことからも分かるとおり、守備面に難を抱えており、ペリメーターのストッパー役が不足しているというのが現状だ。

 八村はキスパート、アブディヤ、新人ジョニー・デイビスとともに紹介されているのだが、3本柱を脅かすほどの存在へ成長するとイメージするのは難しいとジョン・ホリンジャー氏は指摘。八村に対する評価は下記のとおりとなっている。

「彼は1対1から点を取れる。だが五対五の試合で自身のスキル、それにサイズをうまく生かし、インパクトを残せるディフェンダーになるための機動力をどのようにして組み込むかを理解できていない。4番手のフォワードとしては悪くないが、ウィザーズは彼に対してもっと多くのことを望んでいる」

 八村は開幕前までに延長契約を結べなければ、今シーズン終了後に制限付きフリーエージェント(FA)となることから、NBA入りして4年目の今シーズンは重要な年となる。

 チームとしても、2シーズンぶりのプレーオフ進出を目指すウィザーズにとって、これらのプレビューは厳しいものとなっているのだが、先月のメディアデイでポルジンギスは「正直な話、僕は好きだね……。その立ち位置を楽しんでいるよ。疑われるのは歓迎さ。僕らはいいシーズンを送ると思う」と、下位予想であろうと自信を見せていた。

 もちろん、ここまで紹介した順位はあくまで開幕前の予想であり、このとおりになると決まったわけではない。約1週間後に迫るレギュラーシーズン開幕に向けて、ウィザーズがどこまでチームとして強化できるかに注目していきたい。

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