2022.11.23
10月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行われたメンフィス・グリズリーズとヒューストン・ロケッツによる一戦は、ホームのロケッツがジェイレン・グリーンやアルペレン・シェングンらの活躍もあって前半に最大16点をリードしていた。
だがグリズリーズのジャ・モラントが第3クォーターだけで3本の3ポイントシュートをすべて決め切るなど計19得点と爆発。第4クォーターで34-22とロケッツを圧倒したグリズリーズが、最終スコア129-122で制して開幕2連勝とした。
20日のレギュラーシーズン開幕戦(対ニューヨーク・ニックス)で34得点4リバウンド9アシストを残した23歳のオールスターガードは、ロケッツ戦で49得点に4リバウンド8アシスト2ブロックとまたもや大暴れ。
スティーブン・アダムズがスクリーンで相手を引き寄せ、モラントが空いたスペースからペイントエリアへ入り込んでショットを決めつつ、矢のように鋭いパスでチームメートの得点機会を演出。さらには爆発的な跳躍力を駆使したダンクや豪快なブロックでも魅せた。
そして今シーズンのモラントを語るうえで欠かせないのが3ポイントシュート。この試合では6投中5本を沈めて成功率83.3パーセントをマーク。昨シーズンは平均4.5本を放って成功が1.5本(成功率34.4パーセント)だった男は、今シーズンは2試合を終えて同6.0本放って成功4.0本で成功率66.7パーセントという驚異的な数字をたたき出している。
昨シーズン、ペイントエリアにおける平均得点でリーグトップに立ったモラントが3ポイントシュートを取り入れたら、誰がガードできるのかと聞かれたテイラー・ジェンキンズHC(ヘッドコーチ)は「いるとは思えないね。ジャによる驚異的な試合だった。試合を通してアタックモードだったよ」と称賛。
敵将スティーブン・サイラスHCも「すべてを変えてしまう。彼はリング下にいるからね。3ポイントシュートに敬意を表さないといけない。(でも)彼が3ポイントシュートを決めている時は、ガードするのが本当に大変なんだ」と舌を巻いていた。
昨シーズン、モラントはオールスターに初選出されただけでなく、MIP(最優秀躍進選手賞)、オールNBAセカンドチームにも選ばれ、飛ぶ鳥を落とす勢いでリーグトップレベルのスターへと駆け上がった。
だがモラントが満足することなどない。「練習あるのみ。ジムにこもって、できるだけ多くのショットを打ちまくるんだ。それを続けていかなきゃいけない。今はよく決まっているけど、練習を続けていかないといけないんだ」と気を引き締めていた。
もしこのままモラントが3ポイントも効果的に決め続けることになれば、今シーズンのスコアリングリーダーになったとしても決しておかしくはないだろう。
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