2024.03.19
今シーズン開幕から9戦で4勝5敗のニューヨーク・ニックスは、イースタン・カンファレンス7位でプレーイン・トーナメント進出圏内をキープしている。
このチームはここまでRJ・バレットが平均19.3得点5.9リバウンド2.7アシスト、ジェイレン・ブランソンが同19.3得点3.9リバウンド7.2アシスト、ジュリアス・ランドルが同18.9得点9.0リバウンド3.3アシストを残している。この3選手はここまで全9試合で先発を務めており、センターにはミッチェル・ロビンソン、ヒザを痛めて約1週間の欠場が発表されるとアイザイア・ハーテンスタインがスライドした。
そしてシューティングガードは、エバン・フォーニエが開幕から7試合連続でスターターに入っていたのだが、8戦目はクエンティン・グライムズ、9戦目はキャメロン・レディッシュと変動。
11月3日(現地時間2日、日付は以下同)のアトランタ・ホークス戦。フォーニエは先発として出場するも、フィールドゴール成功率16.7パーセント(1/6)の3得点に終わったこともあり、翌戦から2試合連続でベンチスタートとなった。
6日に地元メディア『NEW YORK POST』へ公開された記事のなかで、フォーニエは昨シーズン序盤にケンバ・ウォーカー(現無所属)がスターターからローテーション外になったことにも触れながら、冷静に話していた。
「しょうがないこと。僕は11年目。だからいろんなことが起こることも分かっているよ。毎年見ていることなんだ。昨年はケンバがそうだった。だから僕は自分のベストを出せるように、勝利にインパクトをもたらせるように、いいチームメートになっていく。ベストを尽くすだけさ」
ニックス1年目となった昨シーズン、30歳のベテランガードは平均14.1得点2.6リバウンド2.1アシスト1.0スティールに加えて3ポイントシュートを成功率38.9パーセントで平均3.0本を沈めてみせた。
1シーズンで成功241本は、1994-95シーズンにジョン・スタークス(元ニックスほか)が残した217本を大きく上回り、フランチャイズ史上最多成功記録を塗り替えるものだった。だがシーズン序盤にベンチスタートへ降格となったものの、フォーニエ自身はトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)へ不満を口にすることはなかった。
「彼が説明する必要はない。彼は決断を下したということ。僕らはチームであり、前へと進んでいくだけさ」とフォーニエ。
ニックスは現在、ロビンソンとグライムズという2人のローテーションプレーヤーをケガで欠いているため、フォーニエに再び出番が回ってくる可能性もある。
それでも、30歳のベテランはスターターという役割に固執せず、プロとしてベストを尽くしていくことを明言。今シーズンは平均8.8得点2.4リバウンド1.6アシストと、昨シーズンからスタッツが軒並みダウンしているものの、あくまでニックスのチームという一員で戦っていく姿勢を示していた。
現チームでデリック・ローズ(14年目)に次ぐキャリアを誇るベテランガードは、チームの勝利へ貢献すべく、これから先もベストを尽くしてくれることだろう。
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